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| メインフレームからではないマイグレーション | ||||||||||||||
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2005年3月31日、MicrosoftによるVisual Basic 6.0のサポートは、完全にサポートされるメインストリームフェーズから、限定的なサポートしか得られない延長フェーズへと移行した。 Microsoftの「Visual Basic 6.0ファミリ製品のライフ サイクル ガイドライン」によれば、メインストリームフェーズは、製品発売日より6年間と定められている。なぜ6年で終了するのかというと、一般的にソフトウェアの開発機能は大幅に向上し、これらの向上の多くは、製品の開発期間には予測またはテストされていないので、以前の開発ツールを使用して新しいソフトウェアやアプリケーションを開発しても、有意義なエクスペリエンスは得られないからとされている。 つまりサポートが延長フェーズに突入したVisual Basicは技術面でレガシー製品と位置づけられたことを意味する(延長フェーズ自体も2008年3月31日で終了する)。 今回はレガシー製品となったメインフレームではない事例として、多くの企業で使われているVisual Basicで作られたクライアントサーバ型システムから、.NET技術を利用してWebオンライン型システムへマイグレーションした事例を紹介する。 |
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| 膨大なサーバ台数による保守運用コスト | ||||||||||||||
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Visual Basicは高い操作性を持つGUIを手軽に構築できることから、パソコンの普及や安価なRDMS製品の普及とともに、企業の情報システムにクライアントサーバ型システムを定着させた製品である。 今回事例として取り上げる大手生命保険のB社でも、基幹系業務システム(事務系システム)を営業拠点ごとにWindows NT 3.51ベースとした、Visual Basic、COBOLにBEA Tuxedo(注1)を使ったクライアントサーバ型システムで構築していた。
※注1:
分散トランザクション処理(OLTP)システムを構築するためのミドルウェア クライアントサーバ型システムは、ネットワーク上のDBサーバを直接読み書きするGUIアプリケーションを、エンドユーザの各クライアントPC上で動作させる形態のシステムである。基本的に各クライアントPCにアプリケーションをインストールする必要があり、バージョンアップ時などのアプリケーション配布にコストが発生する。 B社の場合は営業拠点が1,400箇所あり、拠点ごとに置かれたサーバが配下のクライントからのデータを集計して日中に一定間隔でホストサーバへデータを送信し、ホストサーバはそれらを夜間バッチで処理していた。 これは構築時点では拠点と高速接続するネットワーク費用が高価だったために取ったシステム形態であったが、配下のクライアントの管理を含めた保守・運用を考えると、1,400箇所に分散配置されたサーバは大きなコストとなってきていた。ブロードバンドの普及が加速しハードウェアの性能が向上したことで、B社はシステム形態をWebシステムとして再構築する開発に着手した。 |
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