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| 最後に〜よりオープンな環境へ | ||||||||||||
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RFIDに関する注目度はどのように移っていくだろうか。まず電波を使ってモノが持つ固有の情報(ID)を読み取ることで、システムにモノを認識させる仕組みとして、RFIDタグ、RFIDリーダ・ライタに関する技術に注目が集まり発展した。 今でもGen2の登場のようにさらなる技術的な進展がある。その後、読み取ったモノのIDを集約・加工することで、モノがある・ない・移動しているなどの上位のシステムに対して使いやすい抽象度の高いデータに変換するRFIDミドルウェアが注目され進化している。 ここまでは同一の企業内での利用が中心、言い換えればクローズドな環境をターゲットとした技術である。今後はRFIDミドルウェアから送り出されるモノに関連するデータを、オープンな環境、つまり企業間など広い範囲で活用するための仕組み(EPC GlobalではEPCIS、ONSなどの機能)が注目されていくだろう。 EPCIS(Electronic Product Code Information Service)は、EPCに紐付けられた商品/製品の情報を登録・検索するサービスである。サプライチェーンで生産工場/配送センター/店舗バックヤード/店頭などに設置されたRFIDリーダ・ライタで読み取られたRFIDタグ情報(ID)を、読み取った時間、場所、読み取り時になされた作業などのデータを登録し、ある時点でのモノがある場所や状態がどうたったかを検索できる。
表1:EPCIS、ONSを含めたRFIDシステム挙動の例の流れ
例えば注文を受けた商品が工場から出荷された後、流通経路上の例えば配送センターでその商品に関する情報が必要になる際に利用されることが想定される。EPCISは、執筆時点ではEPC Globalで標準化される直前の状態である。 ONS(Object Name Service)は多数あるEPCISのうち、あるIDに関連する情報がどのEPCISにあるかという情報を登録・検索するサービスである。EPCISはサプライチェーン上に1つだけであるとは限らず、様々な企業がかかわるため、その各企業がEPCISを管理する場合が自然であると考えられる。 そうした場合、あるIDに関する情報を検索する際に、どの企業の持つEPCISがその情報を持っているかを知らないと正しい検索ができなくなる。そのためこのONSを使ってEPCISを特定することで利便性をあげることができる。ONSはEPC GlobalでONS 1.0としてすでに標準化されている。 このようにRFIDはオープン化への道を進んでいくと思われる。 |
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