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| ITサービス企業は、ストック型ビジネスを目指す | ||||||||||
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アウトソーシングサービス市場は、2005年度、1兆7,215億円(前年度比4.7%増)。ITサービス市場全体の12.7%を占める市場である。主要ITサービス企業では、売上高に占めるアウトソーシングなど「ストック型ビジネス」を強化しようという戦略があり、今後も高い伸びが期待できる市場で、2006年度は1兆8,774億円となる見通しである。3年後の2008年度に市場は、2兆2,107億円へと成長する予測で、ITサービス市場全体の14.5%にまでウェイトが拡大する。 なお、2004年度にNTTデータが特許庁からの一括支払いを受けた影響で、同市場は大きく伸びた。逆に2005年度はその反動減があり、伸び率は4.7%増とやや低めとなっている。この影響を除くと、2005年度のアウトソーシング・サービス市場は6.4%増と好調であった。 アウトソーシング・サービスは、ネットワーク&デスクトップサービス、データセンター・アウトソーシング、アプリケーション・アウトソーシング、ビジネスプロセス・アウトソーシングの4カテゴリに細分化される。 |
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| ネットワーク&デスクトップサービスが拡大 | ||||||||||
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2005年度のアウトソーシング・サービスの内訳を見ると、ネットワーク&デスクトップ%サービスが3,659億円(前年度比9.7%増)、データセンター・アウトソーシングが1兆円(前年度比4.2%増)、アプリケーション・アウトソーシングが3,152億円(前年度比0.4%増)、ビジネスプロセス・アウトソーシングが404億円(前年度比11.4%増)であった。 4カテゴリに分類されるアウトソーシング・サービスのうち、2006年度に高い伸びが見込まれるのは、ネットワーク&デスクトップサービス市場である。その要因として次のものがあげられる
表5:ネットワーク&デスクトップサービス市場の成長が見込まれる要因 |
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| 保守・運用サービス市場は、横ばい | ||||||||||
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保守・運用サービス市場は、2005年度、1兆5,259億円(前年度比0.3%増)とほぼ横ばいだった。低迷しているのは、ハードウェア保守の売上減少が伸び悩みが要因。2006年度は1兆5,478億円(前年度比1.4%増)の見込となっている。 市場は微増傾向で、2008年度に1兆5,884億円と頭打ちの予測となっている。保守・運用サービス市場は、保守サービス、運用・ビジネスリカバリーサービスの2カテゴリに分類される。 |
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| 保守サービスは、ハードウェア単価の下落が影響し微減 | ||||||||||
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2005年度の保守・運用サービス市場は、保守サービスが9,976億円(前年度比2.0%減)、運用サービス・ビジネスリカバリは、5,282億円(前年度比4.9%増)であった。保守サービスには、ハードウェア保守、ソフトウェア保守が含まれる。微減傾向の背景には、ハードウェア単価の下落の影響で保守サービス単価が低下していること、またメインフレームユーザがオープン系システムへ移行していることによる案件規模の縮小化がある。 運用サービス・ビジネスリカバリ市場は堅調に拡大している。2006年度は5,582億円(前年度比5.7%増)となる予測である。システム開発の市場の拡大に伴い、顧客Webサイトでの情報システム運用のニーズが再び増えてきているためである。 |
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株式会社ミック経済研究所 1991年2月設立。情報・通信、アウトソーシングに専門特化してマーケティング活動を行っている。同分野における情報リソースは、国内トップクラス。2004年11月、グリーンシート市場に株式公開。 http://www.mic-r.co.jp |
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