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| ERPに受け継がれる概念 | ||||||||||
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従来、日本企業の経営者の間には「組織は経営企画部などの管理部門が決めるものであり、システム部門はシステムだけを構築していればいい」という風潮があった。これは基本的に今現在でも変化していないと考えられる。 面白いことにERPツールには、このIEの概念・思想は受け継がれており、組織に関して同様の意識がみられる。 ERPツールには、大きく分けて以下の3つの特徴がある。
表1:ERPツールの特徴 ERPツールの機能は会計・人事・物流の3つがあり、中でも人事は「人事管理」と「人事計画」に分けることができる。国外からやってきたERPツールの人事計画の中には「組織計画」や「適正人員配置計画」といった要件があるが、一部の大手企業以外ではほとんど使われていない。 一方、日本製の会計パッケージアプリケーションは、日本特有の「修正申告制」を採用しており、会計期内であればデータを遡って削除/追加でき、複数会社の会計処理(裏帳簿)を行える機能を備えている。これの意味するところは、組織計画に重点を置いたERPパッケージ会社は日本には存在しないということである。 つまり、中小企業の割合が相当数を占める日本では、組織計画がもたらす本来の生産性向上の効果については、まだ気付かれていないのである。 |
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| ストックビジネスからフロービジネスへの変革 | ||||||||||
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経営者は、ここ数年の間で在庫管理の考え方である「SCM(サプライチェーンマネジメント)」の普及による効果を実感しているはずである。 筆者が所属する会社のクライアントも、システム導入前に8億あった在庫が、計画生産・販売計画のシステム導入によって3億5,000万まで減少し、結果として4億5,000万のキャッシュフローが生まれた。つまり、ストックビジネスからフロービジネスにシフトしてきたのである。 これは大きな時代の流れであり、DELLのようにインターネットで注文を受けてから生産/納品するような不要な在庫が存在しないというフロービジネスのモデルが増えている。 筆者はさらにこの現状を推し進め、「HCM(ヒューマンチェーンマネジメント)」という考え方を提唱している。なお、人事コンサルタント用語では「HCM」は「ヒューマンキャピタルマネジメント」である。 |
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