第3回:情報表示機能を比較する! (2/3)

オープンソース統合監視ツール導入指南
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第3回:情報表示機能を比較する!

著者:ZABBIX-JP  寺島 広大   2007/11/16
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Nagios

   NagiosはWebブラウザを用い、収集した情報の表示を行います。障害表示機能は一覧表示のみに対応し、過去の履歴を表示することはできません。これはNagiosが過去に情報収集したデータを保存していないためです。同様の理由から、最新のデータを表示することは可能ですが、過去のデータを表示することはできません。

   グラフの作成については、過去の統計情報(正常/異常/取得不可などの過去の監視項目のステータス情報)は保存されているため、稼働履歴のグラフのみ作成することが可能です。ネットワークマップの作成機能に対応し、自動的にマップを作成することができます。

   各表示の設定はテキストエディタによって行います。基本的には情報収集の設定と連動しており、収集したい情報を設定することで自動的にその項目が表示されるようになります。情報収集設定で親ホストやグループ設定を行なうことで、表示順序やグループ化などをカスタマイズ可能です。
Nagios
図1:Nagios
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

表示機能 表示方法 Webブラウザ
障害発生有無の一覧表示
障害履歴の表示
最新データの表示
過去のデータの表示 ×
グラフ作成機能
複数グラフの一覧表示機能 ×
マップ作成機能
設定方法 設定方法 テキストエディタ
設定の容易さ ×

表2:Nagiosの評価結果

Hobbit
図2:Hobbit
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

表示機能 表示方法 Webブラウザ
障害発生有無の一覧表示
障害履歴の表示 ×
最新データの表示
過去のデータの表示 ×
グラフ作成機能
複数グラフの一覧表示機能
マップ作成機能 ×
設定方法 設定方法 テキストエディタ
設定の容易さ

表3:Hobbitの評価結果


Hobbit

   HobbitはWebブラウザを用いて表示を行ないます。障害表示機能は一覧表示のみに対応し、過去の履歴を表示することはできません。これは、Hobbitは収集したデータをRRDToolに保存し、RRDToolは取得したデータをグラフ用に加工して保存しているためです。

   同様の理由から、最新のデータを表示することは可能ですが、過去のデータを表示することはできません。グラフ作成、複数グラフの一覧表示に対応しています。ネットワークマップ作成には対応していません。

   各表示の設定はテキストエディタによって行ないます。情報収集設定を行なうことによって基本的な項目は自動的に表示されるようになります。グループやサブページの設定を行うことで、表示順序やグループ化、サブページの作成などのカスタマイズを行なうことができます。

   グラフはあらかじめ設定を行う必要があり、表示数や期間などを個別にカスタマイズすることが可能です。

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ZABBIX-JP 寺島 広大
著者プロフィール
ZABBIX-JP    寺島 広大
システムインテグレーション、ネットワーク運用管理を経験後、現在はミラクル・リナックスに勤務。顧客の監視システム構築の際にZABBIXを知り、仕事の傍らZABBIX-JP Webサイトの作成、管理を行っている。


INDEX
第3回:情報表示機能を比較する!
  統合監視ツールの情報表示機能を比較
Nagios
  ZABBIX
オープンソース統合監視ツール導入指南
第1回 「Nagios」「Hobbit」「ZABBIX」「Hinemos」を徹底比較
第2回 4種の統合監視ツールの情報収集機能を比較!
第3回 情報表示機能を比較する!
第4回 障害検知・通知機能を比較する!
第5回 システム規模に合わせたツールを選択

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