次に、データベースサーバ側の設定を行います。
初期設定では、JBoss上のプロセスしかアクセスできないようになっていますが、これをサーバモードで起動するように修正します。
コメントアウトする箇所は水色の文字、コメントアウトを外す箇所は赤色の文字にしています。修正する箇所が複数ありますので、ご注意ください。
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
次に、サンプルアプリケーションのWAR(Web Application Archive)ファイルを作成します。jpetstoreには、WARファイルを作成するためのスクリプトが用意されていますので、それを利用します。
# $JAVA_HOME/bin/java -cp ../../lib/ant/ant.jar:../../lib/ant/ant-launcher.jar:$JAVA_HOME/lib/tools.jar org.apache.tools.ant.Main warfile
distディレクトリ以下に作成されたWARファイルを、JBossAS上に配置します。
# cp dist/jpetstore.war /opt/jboss/jboss-4.2.1.GA/server/default/deploy
ここで、サンプルアプリケーションに必要なデータを用意するのですが、HSQLDBを起動するためにはあらかじめJBossASを起動しておく必要があります。
# /opt/jboss/jboss-4.2.1.GA/bin/run.sh -b 0.0.0.0 &
前回実行したときとは違い、「-b」というオプションがついています。これは、ローカルホスト以外からの接続を許可するために必要なオプションです。
JBossASの起動が完了したら、ペットストアに必要なデータを作成します。まずは、HSQLDBサーバに接続するためのクライアント側の設定を行います。
# vi db/hsqldb/sqltool.rc
urlid localhost
url jdbc:hsqldb:hsql://localhost:1701
username sa
password
サンプルアプリケーションに必要なデータはあらかじめSQLとして用意されていますので、それを実行します。
# $JAVA_HOME/bin/java -jar ../../lib/hsqldb/hsqldb.jar --rcfile db/hsqldb/sqltool.rc --autoCommit --continueOnErr localhost db/hsqldb/jpetstore-hsqldb-schema.sql
# $JAVA_HOME/bin/java -jar../../lib/hsqldb/hsqldb.jar --rcfile db/hsqldb/sqltool.rc --autoCommit --continueOnErr localhost db/hsqldb/jpetstore-hsqldb-dataload.sql
長くなりましたが、これで事前準備は終了です。
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