|
||||||||||||
| 前のページ 1 2 3 4 次のページ | ||||||||||||
| MDA機能の精度向上 | ||||||||||||
|
MDA機能の精度向上に関して、OMGではUML2.0、XMI2.0、OCL2.0、QVTといったMDA機能の精度向上を実現可能とする標準の策定をしているが、その実現性・実効性は、やはりUMLモデリング・ツールに依存するところが大きい。 |
||||||||||||
表1:MDA機能に関連する主な仕様 |
||||||||||||
| 上記のような標準の策定が先行して進むものの、最新の仕様が実装されている製品は現状多くはない。依然としてUML1.4をベースにしているツールも多くある。常に最新の製品がベストであるとはいいきれない業界ではあるが、MDA機能に限っていえば、上記最新の仕様に準拠した最新製品の選択をお勧めしたい。 現在、これらの最新仕様を実装した数少ない製品としてBorland Together 2006(コードネーム「Callisto」、2005Q3に米国で提供予定のTogether次期バージョン)の主な特徴を紹介することで、MDA機能の精度向上がどの程度のレベルにあるかを説明したい。
MDA機能の精度向上は、モデル記述制約、モデル検査・測定、モデル間のトランスフォーメーション機能が盛り込まれることによって、単にクラス図やシーケンス図からプログラムコードを自動生成するというレベルからモデル中心での開発を「より上流からより下流工程まで幅広い工程」で可能としはじめている。従来のUMLモデリング・ツールが(極端にいえば)設計と実装工程の間を効率化する部分最適に過ぎなかったのに対し、今後のUMLモデリング・ツールは要求管理からテスト工程までの広範囲をカバーできる能力を保持した全体最適の方向へ向かうものと思われる。 いいかえると、MDAが目指すところは開発ライフサイクル全体最適化であり、今までUMLモデリング・ツールがカバーしてこなかった範囲もその対象範囲としはじめている。MDAの役割/位置づけが大きく変化する分岐点にあるのではないだろうか(図4)。そのため、UMLモデリング・ツール・ベンダーとしては、MDAが目指す開発ライフサイクル全体最適化を1つのUMLモデリング・ツールで実装するのではなく、複数の製品を提供することで実現することになる。 ![]() 図4:今後のMDAの位置づけ 出所)野村総合研究所 |
||||||||||||
|
前のページ 1 2 3 4 次のページ |
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
||||||||||||


