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| UML採用の目的 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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今回は、前回で紹介した導入事例と、詳細を紹介しきれなかった導入事例の内容を踏まえ、UMLを導入することで期待できる効果について解説する。 まずは、前回で紹介した導入事例からUMLを導入することで期待できる効果を探ってみよう。
表1:UML導入事例の目的と成功要因 |
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| UML導入が目的の成功要因になっていない例 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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プロジェクトは成功しているものの、UML導入が必ずしも目的の成功要因になっていない場合がある。このような状況を導入事例より見ていく。 |
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| 株式会社ドトールコーヒー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ドトールコーヒーの事例は、AS/400上で動作していたシステムが現状のビジネスに対応しきれなくなってきたことをきっかけに、JavaアプリケーションをベースにしたC/Sシステムに移行した事例である。 この事例でUMLが活用された場面は、要件定義を行う際に作成した業務フローチャートで開発者側が業務を理解した後、以降のオブジェクト指向設計や実装に備え、その業務フローチャートをUML化し、ドトールコーヒー側のメンバーと仕様を確認する場面で使われた。 しかしUMLの表現力やドトールコーヒー側のメンバーのUMLスキルの問題から、新システム「BeANS」の開発を成功に導いた根本的な要因になっているとは言い難い。ドトールコーヒーでは、老朽化したシステムを一新し、発注に対する納期のリードタイムを短縮できればよく、業務フローチャートの記述をUMLにする必要性をあまり重視していなかったように伺える。 |
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| 全日空システム企画株式会社 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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全日空システム企画の事例は、大規模基幹業務システムを如何に成功に導くかを目的に、反復型開発プロセスを含むオブジェクト開発方法論「RUP」を採用し、かつプロジェクトマネジメントを強化すべくアジャイル開発方法論の1つである「Scrum」を併用した事例である。 本事例の開発が基幹システムであることから、パフォーマンスや品質を最優先し、64bitマシンをはじめて採用するなどいくつか未経験リスクを抱えてスタートしている。本事例を成功に導くには潜在的リスクを見つけだして、早期に解決できるかが鍵となることは言うまでもない。 そこで全日空システム企画が採用したのが、反復型開発プロセスを採用している開発方法論「RUP」である。この手法を用いることで、開発プロセスを繰り返し反復検証が行われて潜在的リスクを早期に発見できた。その他、反復型開発プロセスではマネジメントが重要となるため、マネジメント手法に長けたアジャイル開発方法論の1つである「Scrum」を併用することが本開発を成功に導いた。 この事例でもUMLが使われているものの、プロジェクトを成功に導く根本的な要因になっているとは言い難い。 |
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