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| 新しい課題 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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パーソナルコンピュータの導入が進み、インターネットが広く普及し、企業イントラネットが整備されたこの20年の間に、ビジネスコミュニケーションは大きく変化しました。電子メールは、おそらく他のどのビジネスコミュニケーションツールよりも、この変化を促したと言えます。電子メールは、組織にとっても個人にとっても、必要不可欠なコミュニケーションツールになっています。 Enterprise Strategy GroupというIT調査会社が2005年に発表した研究報告によると、電子メールを保存する必要性が、電子記録管理を促す最大の要因になっています。また、米国の裁判所や規制機関が要求する業務記録の種類としても、電子メールが最も多くなっています。 電子データの開示要求を受けた組織の77パーセントが、法律または規制に基づく手続きの一部として、電子メールメッセージを要求されたと回答しています(出典:ESG Research Report「Digital Archiving」、2005年12月)。 インターネットと電子メールは急速に進化し、ビジネスの強力な手段になりましたが、それに付随してリスクも増大しています。電子メールは、2つのコミュニケーション窓口の1つであり、問題や課題があるからといって、この窓口を閉じることはできません。 もう1つの窓口であるWebも、電子メールトラフィック(特に、広く利用されているWebベースのメールサービス)のルートとして使用されています。電子メールは、その簡単さと高い普及率のために、さまざまな脅威を匿名で安価にばら撒くための格好の手段になっています。 電子メールが機能しなくなると、多くの組織は生産性の大幅な低下を余儀なくされます。 電子メールは業務の中核を担う重要なアプリケーションであり、リスクが存在したり追加の負担が発生しても、組織が成功するためには必要不可欠です。高速で経済的なコミュニケーションを簡単に実現できる電子メールは、今後もビジネス環境により深く浸透していくものと考えられます。 それと同時に、電子メールシステムによって組織がセキュリティリスクにさらされ、収益に悪影響が及んだり、組織の存続を脅かす事態にまで発展する可能性も考えられます。電子メールを価値あるものにしている特性そのものが、企業のITを襲う一連の課題の原因にもなっているのです。 |
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| 増大する企業ITの課題 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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電子メールの重要性や業務の基幹としての役割が高まるにつれて、電子メールシステムの可用性の維持が企業ITの重要な課題になっています。休止時間は、ビジネスの収益に直接影響を与える可能性があります。 以前の電子メールサーバーは、主としてメール転送エージェント(MTA)であり、情報はほとんど保存されていませんでした。現在の電子メールサーバーは、情報ウェアハウスとして機能しています。 電子メールは、企業の商取引や社内業務の大部分をサポートするようになりました。その結果、訴訟手続きで見られるように、業界の規制を遵守していることを示すための証拠としてよく電子メールが使用されます。 また、企業の社内ポリシーの違反があったことを示すためにも使用されます。電子メールが、コストと時間のかかる法的な開示手続きの対象になる機会は、ますます増えています。 今日の企業は、電子メールをより長く保存するとともに、法律で定められた保存期間内に電子メールが改変されないよう対策を講じることが求められています。この状況は、電子メールメッセージを保存するためのストレージコストの増大や、電子メールデータのライフサイクル管理の複雑化を招いています。 この20年ほどの間に電子メール管理に影響を与えた要因としては、次のものがあります。
表1:電子メール管理に影響を与えた要因 |
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シマンテックイエローブック
本連載は、シマンテックイエローブック「Symantec Email Security and Availability for Microsoft Exchange」からの転載記事です。シマンテックイエローブックとは、ITプロフェッショナルの方や一般の技術者に対して、技術的なノウハウを提供する本です。これらの本はシマンテックのソリューションを使って実際のビジネスや技術上の問題を「どのように解決するのか」について書かれています。またベストプラクティスに基づく推奨事項に加え、インストール、設定、製品の統合についても詳しく解説されております。詳しくは、下記のURLを参考にしてください。 http://www.symantec.com/ja/jp/enterprise/yellowbooks/index.jsp |
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