|
||||||||||||||||||
| 1 2 3 次のページ | ||||||||||||||||||
| スキルのギャップを埋める | ||||||||||||||||||
|
「第7回:スキルのギャップはスキル不足から発生する」に引き続きスキルのギャップについて、その解決策について解説する。 最初からスキルのギャップを生じない体制が無理なのであれば、プロジェクトが進行する中で、その顕在化のリスクを下げていくことのできる体制と進め方を採用するしかない。このためにキーとなるのがチーフアーキテクトの存在だ。 プロジェクトの成功要因として一番に挙げられるのは、優れたプロジェクトマネージャの存在であることは異論のないところだろう。しかし、今日のシステム開発において、それにも増して大切な役割を果たすのがシステム全体を技術の視点から見ることのできる経験豊富な「チーフアーキテクト」だ。 システムを開発する場合、目的とするシステムを開発するためには、参画しているメンバーによって必要な技術分野を網羅するのは当然だ。必要な技術分野とは、ハードウェアやミドルウェア、ソフトウェアといったシステム構成要素の観点からの分野と、要件定義や設計、開発、テストといったシステム開発工程の観点からの分野の両方を指す。チーフアーキテクトとは、これらを技術の視点から横断的に見通すことで、システム失敗のリスクを軽減させることのできる役割を担っている。 スキルのギャップを埋めるために、チーフアーキテクトを中心に、以下のような施策を取るのが効果的である。 ![]() 図1:スキルのギャップを埋める4つの施策 |
||||||||||||||||||
| チーフアーキテクトを中核とする体制を作る | ||||||||||||||||||
|
まず重要なのは「チーフアーキテクト」を中核とした体制づくりだ。 システム開発を行う際に、優秀な技術者だけで開発できるのであればスキルのギャップが生じるリスクはほとんどない。しかし、そんなことは今時の開発現場では残念ながらありえないだろう。3ヶ月のプログラミング研修を受けただけの駆け出しプログラマがたくさんいるのが現実だからだ。 このため、スキルの低い技術者の適材適所を見極め、必要なレビューを行うことによってリスクを下げるのはチーフアーキテクトの役割である。 ユーザ企業がシステムを発注する場合、大手開発ベンダーに発注したということで安心してしまうことがある。しかし、その会社が有名なことも、以前に発注してうまくいったことも何の保証にもならない。 大切なのは、実際にそのプロジェクトのために提案している体制がどうなっているかをしっかりみることだ。その体制の中で、開発するシステムに必要な技術分野を網羅するようなメンバーが存在していることに加え、チーフアーキテクトの役割を果たすメンバーがいることを確認することが重要だ。 |
||||||||||||||||||
|
1 2 3 次のページ |
||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||


