SQLServerノウハウ

2007年8月17日(金)
斉藤 英紀

Performance Dashboard Reportを体験しよう


   Performance Dashboard Reportsを使用するためにReporting Servicesをインストールする必要はありません。レポートの表示は、SQL Server 2005のSP2からManagement Studioで提供されている「カスタムレポート」の機能を使用し、Performance Dashboard Reports用のレポート定義ファイル(.rdl)を読み込んで行います。

   それでは実際にPerformance Dashboard Reportsを使用してみましょう。


レポートを表示するには


   オブジェクトエクスプローラでモニタリングを実施する「サーバーインスタンス」を右クリックして「レポート → カスタムレポート」を選択します(図3)。

カスタムレポートの読み込み
図3:カスタムレポートの読み込み
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   表示された「ファイルを開く」ダイアログで、Performance Dashboard Reportのインストールフォルダにある「performance_dashboard_main.rdl」を開きます(図4)。

ファイルを開く
図4:ファイルを開く
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   以下の警告が表示されるので「実行」ボタンをクリックします(図5)。

カスタムレポートの実行
図5:カスタムレポートの実行

   ここで表示されるレポートがメインページとなり、他のすべてのレポートのエントリとなります(図6)。

メインページ
図6:メインページ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   Performance Dashboard Reportはメインページのほかに19種類ものレポートがあり、メインページにある各項目のリンクやグラフをクリックすることで表示させることが可能です。

   紙面の都合上、ここですべてのレポートを紹介することはできないため、詳細についてはヘルプファイル(PerfDash.chm)を参考にしてください。


まとめ


   今回は、Performance Dashboard Reportsについて紹介しました。個々のレポートまでは説明できませんでしたが、インターフェースが直観的であるため、実際に触っていただければその便利さを体感していただけると思います。データベース管理者にとってシステムモニタやプロファイラと同様に欠かせないツールとなるでしょう。

   Performance Dashboard Reportsのような現場のニーズを取り込んだ有用なツールは、まさに「ビジネス指向」というSQL Serverのコンセプトそのものです。今後のSQL Serverの動向に注目していきましょう。

イー・キャッシュ株式会社
前職ではフリーランスとして中小企業、外資系企業を中心にマイクロソフト製品を使用した業務システムを開発・提供してきた。現在はシステムマネージメント業務に携わるも本当は技術が大好き。週末はサーフィンを楽しむ。

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