こんなに簡単!Delphiでデータベースアプリケーション開発 1

開発ステップ4:ユーザインターフェースの設計

開発ステップ4:ユーザインターフェースの設計

   では、最後にユーザインターフェースを設計します。まず表示のためのコンポーネントをフォーム上に配置しましょう。

フォーム上にコンポーネントを置いてユーザインターフェースの設計を行う

   ツールパレット上のTDBGrid、TDBNavigator、TDBEditコンポーネントをダブルクリックし、フォーム上にコンポーネントを置き、マウスを使って適切なレイアウトに変更します(図8)。

ユーザインターフェースの設計
図8:ユーザインターフェースの設計
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

DataFieldプロパティに表示するフィールを設定する

   まずTDBEditコンポーネント上にCUSTOMERテーブルのCUSTOMERフィールドの値を表示させます。ではオブジェクトインスペクタ上 でTDBEditコンポーネントのDataSourceプロパティに、CUSTOMERテーブルに関連付けられたDataSource2を設定し、 DataFieldプロパティに表示するフィールドであるCUSTOMERを設定します(図9)。

DBEditのプロパティ設定
図9:DBEditのプロパティ設定

マスターのテーブルであるCUSTOMERを関連付ける

   データセットを制御するためのTDBNavigatorコンポーネントを、マスターのテーブルであるCUSTOMERと関連付けます。またオブジェ クトインスペクタ上で、TDBNavigatorコンポーネントのDataSourceプロパティにCUSTOMERテーブルに関連付けられた DataSource2を設定します(図10)。

DBNavigatorのプロパティ設定
図10:DBNavigatorのプロパティ設定

DBGridのプロパティを設定する

   詳細のテーブルSALESのデータをTDBGrid上に表示するために、TDBGridコンポーネントのDataSourceプロパティにSALESテーブルに関連付けられたDataSource3を設定します(図11)。

DBGridのプロパティ設定
図11:DBGridのプロパティ設定

データの読み込みを行うためのプロパティ設定

   最後に、データの読み込みを行うためのプロパティを設定します。これはTClientDataSetのActiveプロパティをTrueに設定する ことにより、関連付けられたテーブルをOpenしてデータを読み込みます。CUSTOMERテーブルに関連付けられた TClientDataSet(ClientDataSet1)コンポーネントのActiveプロパティをTrueに、SALESテーブルに関連付けられ たTClientDataSet(ClientDataSet2)コンポーネントのActiveプロパティをTrueにそれぞれ設定します。

   ActiveプロパティをTrueにすると、関連付けられたTDBEdit、TDBGrid上にデータが表示されます(図12)。

ライブデータの表示
図12:ライブデータの表示
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   このように開発中の設計画面で実際のデータを確認できるのは、Delphiの特徴的な機能の大きな1つです。実際のデータを確認して画面設計を行えるので、開発効率も高まることでしょう。

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