プログラミングの作業効率をアップするテキストエディタ

プログラミングを便利にする機能
さらに、MIFESでプログラミングを便利に行うための機能などを、4つ紹介します。
- ソースコードの目的の場所へジャンプ
- バイナリエディタモード
- マクロ
- MIFESをUSBメモリに入れる
ソースコードの目的の場所へジャンプ
MIFESにはグローバル検索、いわゆる「grep」の機能が搭載されています。これは、ファイルを開くことなく複数のファイルの中の文字列を検索 し、結果をタグジャンプ可能な書式に出力する機能です。結果リストからファイルを開き、目的の行へジャンプすることができます。
簡略タイプのダイアログ(図5)で手軽に利用できるほか、詳細ダイアログ(図6)では豊富な条件を指定した検索が可能です。
さらに指定フォルダのファイル内の文字列を一括置換できる「グローバル置換」や「グローバル複数置換」といった機能も搭載しています。これらは、他のエディタの追随を許さないMIFESならではの機能だといえるでしょう。
バイナリエディタモード
MIFESは、開こうとしているファイルがバイナリファイルであると判定した際に、自動的にバイナリエディタモードでファイルをオープンします。このモードでは、16進ダンプと文字の両方での表示や編集が可能です(図7)。
これはMIFES本体の機能として用意されており、別のバイナリエディタが起動する訳ではありません。このためテキストモードに用意された多くの機能がそのままの使い勝手でバイナリデータに対しても利用することができます。
編集内容を保持したまま、バイナリモードとテキストモード間の切り替えが可能なほか、Little-endianとBig-endianの切り替えや演算機能も実装しています。
「簡単」キーボードマクロ&「高機能」マクロコマンド
MIFESでは、編集中にいつでもキーボードやマウスの操作を簡単に記録できる「キーボードマクロ」機能も搭載しています。これは同じ操作を繰り返す時や、よく行う一定の操作がある時に利用すると便利で、回数を指定しての繰り返し実行も可能です。
さらにマクロ言語を利用すれば、複雑な処理を行うことが可能です。MIFESは「MIL/W」というC言語に似た高機能なマクロ言語を搭載しており、マクロソースをコンパイルして利用します。図8は、マクロの履歴リストから実行しようとしている例です。
マクロからはDLLの呼び出しも可能で、外部プログラムを利用した高度な作業も実現できます。
MIFESをUSBメモリに入れて持ち歩こう
最後に「MIFESをUSBメモリから使う」という、便利な機能&使い方を紹介します。MIFES8では「USBメモリ用MIFES作成機能」を搭載しており、カスタマイズ情報も引き継いだMIFES8を手持ちのUSBメモリに作成することができます。
この機能を利用することで、通常使用するパソコン以外でもインストールすることなく、使い慣れた「My MIFES」をUSBメモリから起動できます(図9)。

図9:USBメモリでMy MIFESの模式図
取り引き先などでプログラムのソースを急遽変更する必要がある場合や、インストールが許されていないサーバで作業する際に活躍します。
最後に
このようにMIFESはプログラミングを行う上で作業効率をアップするための、様々な機能を搭載しています。統合開発環境だけでは実現できない、さらなる効率化を目指したいという方は、ぜひMIFESを利用して自分にあった環境を手に入れてください。