試験工程で利用可能な機能を比較する!

2007年9月27日(木)
木村 聡宏竹添 直樹

プロファイリング

   Eclipseでは、TPTP(Test & Performance Tools Platform)を使用することでプロファイリングを行うことができます。



   TPTPはテストを総合的に支援するプラットフォームで、プロファイリングのほかにも、以下の機能などが備わっています。


  • ログ解析
  • アプリケーションサーバやCPU・メモリ使用率などのモニタリング
  • JUnitテストクラスの作成・実行
3表:TPTPに備わっている機能

   なおTPTPはEclipse3.3の各パッケージには含まれていないため、Europaの更新サイトからインストールしなければなりません。

   TPTPのプロファイリングでは、実行時間やメモリ使用状況などの計測を行えます。実行時間の計測ではメソッド別の実行時間や呼び出し回数、さらに メソッドの詳細として選択したメソッドの呼び出し元や呼び出し先となるメソッドについても実行時間などを確認できます。

実行時間の分析
図11:実行時間の分析
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

実行時間の分析(メソッド詳細)
図12:実行時間の分析(メソッド詳細)
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   なおTPTPについては、インストールから各機能の使用方法まで、以下の記事で詳細に解説されていますので、興味のある方はご参照下さい。

JDeveloperでのプロファイリング

   JDeveloperには標準でプロファイラ機能が備わっています。JDeveloper 11gのプロファイラ機能では、CPUとメモリについてプロファイリングを行うことができます。

   メモリプロファイラではクラスやスレッド別に使用状況や解放状況などを確認できます(図13)。

メモリのプロファイリング
図13:メモリのプロファイリング
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   CPUプロファイラではスレッドやメソッド単位に実行時間や使用状況などを確認することができます(図14))。

CPUのプロファイリング
図14:CPUのプロファイリング
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   またJDeveloper 10gではプロファイリングを行う際、OJVM(Oracle Java Virtual Machine)上で実行する必要がありましたが、JDeveloper 11gではその必要はありません。

まとめ

   連載の最終回となる今回は試験工程で利用できる機能を中心に紹介してきました。

   Eclipseのメリットとして、標準でJUnitが利用できる点や、本稿でもいくつか紹介したように様々なオープンソースのプラグインの中から、 開発時の要件に合ったものを選択し利用できる点があげられます。一方JDeveloperでは、JUnitは拡張機能となっているものの、今回紹介できな かったもの以外にも多くの機能が標準で提供されています。プラグインの調査やバージョン間の相性問題などに時間を費やさずに、開発時に役立つ様々な機能を 標準で利用できる点がメリットといえるのではないでしょうか。

   本連載では、EclipseとJDeveloperの機能について、フェーズごとに分けて紹介してきました。今やIDEは設計から開発・試験までシ ステム開発におけるすべてのフェーズをカバーするツールとなっています。開発を円滑に進めていくためには、使用する技術や採用するフレームワーク、関連す るミドルウェアなど、開発するアプリケーションの特性を考慮して作業しやすいIDEを選択することが重要だといえるでしょう。本連載が読者の皆様のIDE 選定の一助となれば幸いです。

(監修:NTTデータ先端技術株式会社 竹添 直樹)

NTTデータ先端技術株式会社

大手SI企業を経て、NTTデータ先端技術株式会社に入社。前職では、約8年間JavaによるWebアプリ ケーションの開発に携わる。Eclipseを使用していると、ふとteratermでjavacコマンドを叩いていた頃を懐かしく感じてしまう。現在はテ ストプロセスの改善を行う業務で、テスト支援ツールの開発に従事している。

NTTデータ先端技術株式会社
NTTデータ先端技術に勤めるしがないプログラマ。最近はOSS、アジャイルをキーワードに活動しつつ、余暇を利用して書籍の執筆などを行っている。著書に独習JavaScript(共著、翔泳社刊)など。

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