第1回:汎用系SEからオープンソース系SEを目指す(前編) -「汎用システムそのものの将来性に不安があるのですが」 (1/2)

転職成功への近道
転職バーチャル相談室 〜転職成功への近道〜

第1回:汎用系SEからオープンソース系SEを目指す(前編)
-「汎用システムそのものの将来性に不安があるのですが」
2006/9/14
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転職バーチャル相談室 〜転職成功への近道〜 転職アドバイザー♯001 清野 義則氏
はじめに
転職アドバイザーとは 転職に対する不安や疑問などは自分で考えても解消できないことが多いものです。経験豊富な転職アドバイザーへ相談することで、知らなかったり気づかなかったことを見出せるでしょう。また1つの疑問を複数の転職アドバイザーに相談してみることで、自分の視野が広がり、より良い転職を目指すことができます。

「転職バーチャル相談室〜転職成功への近道〜」の第1回は、汎用系のシステムエンジニアを務めるA氏が相談者です。前編となる今回は、株式会社アイテックの清野義則氏に相談します。

プロフィール
相談者A
相談者Aさん

職種
汎用系システムエンジニア
年齢:28歳
経験年数:3年

現在汎用系エンジニアとして開発を行っているが、将来的に今のままの業務でよいのか不安を感じており、今回転職アドバイザーに相談を行った。

相談者Aのキャリアシート
相談者Aさんの職務経歴書
(画像をクリックすると拡大)


転職アドバイザー♯001 清野 義則氏
株式会社アイテック
転職アドバイザー
清野 義則氏

17年前に、コンピュータ商社より人材ビジネス(ヘッドハンター)を目指しアイテックに入社。
今までの経験・知識を活かし、IT・情報通信・半導体・OA・FA分野の人材(技術・営業・マーケティング・管理部門)を数多くキャリア転職のサポートしている。

転職アドバイザーは
第1の面接官

転職アドバイザーは各企業からの求職に応じて人材を探しています。企業が求めるスキルやキャリアを持っていることをきちんとアピールしましょう。

振るい落としではなく
強力なパートナー

形式ばった受け答えでなく不満や目的を明確に伝えることで、転職アドバイザーはあなたに合った転職先を選択してくれます。

チャレンジ精神も
アピール

キャリア不足は資格などの知識面でカバーすることもできます。実際に資格取得ができていなくても積極性はアピールポイントとなります。

処遇条件の目標は
ほどほどに

処遇条件を第1に考える場合、自分のキャリアやスキルがそれに合致するものであるかをもう一度考えてみましょう。


現在のキャリアを活かした転職とは?
これまでのキャリアについて
相談者A氏    本日はよろしくお願いします。

清野氏    清野です。よろしくお願いします。

   Aさんは現在の会社に入社してから3年間システム開発を行っているとのことですが、内容について教えていただけますか。

相談者A氏    最初の1年は経理システムの開発にプログラマとして参加しました。担当は検索と帳票の出力部分ですね。その後、物流管理システムの開発では設計部分から納品、運用までの全工程の開発を行いました。

清野氏    この開発はすべて汎用システム上ということですか?

相談者A氏    はい。汎用システムです。

清野氏    開発言語やツールは何を使われていましたか?

相談者A氏    言語はCOBOLで、データベースとしてはDB2を使っています。

清野氏    それ以外の言語などについてはどうですか?

相談者A氏    他の言語に興味はありますが、仕事上ではそれだけですね。


転職を目指した動機
清野氏    転職を考えられた動機はなんでしょうか。

相談者A氏    まず1点は、今後汎用システムそのものの将来性に対する不安です。

清野氏    具体的にいうとどういうことでしょうか。

相談者A氏    このまま汎用の開発だけに関わっていると仕事が少なくなるのではと感じています。

清野氏    汎用の仕事は多くなるとはいえませんが、全くなくなることはないでしょう。Aさんの会社では汎用系以外の開発は行っていないのでしょうか?

相談者A氏    はい。社内では汎用系だけですね。上司に相談したことがありますが、基本的にはこのままの方向性を維持するということでした。

清野氏    そのほかの動機はなんでしょう。

相談者A氏    将来性への不安に関連しますが、現在オープンソースが重要視されるようになり、JavaやPHPなどの開発に関わりたいと思っていることです。

清野氏    Aさんの会社ではオープンソースの開発についても行う予定はないということですね。

相談者A氏    はい。この2点が主な動機です。


転職する最良のタイミングは
清野氏    今勤められている会社で業務内容以外の問題はあるのでしょうか。

相談者A氏    それはありません。現在、会計管理システムの設計開発のサブリーダーを任せられてますし、評価されていると感じています。

清野氏    先ほどもいいましたが汎用形の仕事そのものはなくなることはないでしょうし、今後は希少なスキルになると思います。ただAさんはオープン系の開発に興味があって、そちらをやりたいという欲求が強いのだと思います。

相談者A氏    そうですね。あと1つ不安に思うのは今の会社に留まってオープン系の開発に必要なキャリアを積んでから転職したほうがよいのかという点です。

清野氏    この場合はまず転職するべきでしょう。残念ながらAさんの会社ではオープン系の開発に必要なキャリアを積む機会はありませんね。もし積めるとしたら転職する意味はありません。

   現在サブリーダーをされている仕事が終わるまでという期限を設けるなら話は別になりますが、キャリアアップという点では思った時が転職のタイミングです。

次のページでは、キャリアアップを目指した転職を考える! >>
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INDEX
第1回:汎用系SEからオープンソース系SEを目指す(前編)
-「汎用システムそのものの将来性に不安があるのですが」
これまでのキャリアについて
  活かせるキャリアは活かす
転職バーチャル相談室 〜転職成功への近道〜
汎用系SEから
オープンソース系SEを目指す
(相談者:28歳SE)
第1回:前編「汎用システムそのものの将来性に不安があるのですが」
第1回:後編「バックオフィスからエンドユーザコンピューティングに転職できますか」
SIerから社内SEを目指す
(相談者:30歳SE)
第2回:前編「企業のシステムを1から構築したいのですが」
第2回:後編「これまでのキャリアはどのように評価されますか」
社内SEからゲーム業界SEを目指す(相談者:25歳社内SE) 第3回:前編「やっぱりゲーム業界で働きたいんです!」
第3回:後編「これからのゲーム業界動向とそこでのキャリアアップは?」

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