The Linux Foundation Japan Symposium、セッションレポート「カーネル開発における立場と方向性」

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The Linux Foundation Japan Symposium、セッションレポート「カーネル開発における立場と方向性」

Linux Foundationイベントカーネル

2007/3/13 17:00

Linuxにかかわる日本の開発者が一堂に会す

The Linux Foundation Japanは3月13日、日本青年館において「The Linux Foundation Japan Symposium」を開催した。The Linux Foundationの前身であるOSDLの頃から行われているこのシンポジウムは、今回で4回目となる。セッション開始に先立って、The Linux Foundationのエクゼクティブディレクタ Jim Zemlin氏が開会の挨拶を行った。

The Linux Foundation エクゼクティブディレクタ Jim Zemlin氏

The Linux Foundation エクゼクティブディレクタ

Jim Zemlin氏

続いて、1つ目のセッションとしてLinuxカーネルのメンテナであるAndrew Morton氏による「カーネル開発における立場と方向性」が行われた。このタイトルは2006年のものと同じとのことで、この1年間におけるプロジェクトの進捗状況や取り組みについて語られた。

Linuxカーネルのメンテナ Andrew Morton氏

Linuxカーネルのメンテナ

Andrew Morton氏

その中で仮想化について取り上げ、特にKVM(Kernel Virtual Machine)の登場については昨年の時点では予想していなかったとし、Xenをはじめとしたハードウェア仮想化の分野については非常に早い速度で進んでいると語った。一方でOS仮想化の分野は非常にゆっくりとした動きで、現在様々な課題についてのディスカッションを行いながら進めているとのことだ。

Morton氏は新たな取り組みとして、あるオペレーションが終了したことを示す手段が現在のLinuxにはないことに触れ、「統一したデリバリーフレームワークを作成するというアイデアがあるものの、あまり前向きな状況とはいえず、より注力すべき点である」と強調した。

カーネルリリースまでの流れや期間については概ね高評価を受けているが、人材不足という点が課題になっているという。Morton氏は現時点で1,100のバグを担当しており、そのうち600程度が本当のバグだとのこと。これはソースコードのレビューに力を入れておらず、書くことに注力しすぎていることが一因となっているという。パッチを投稿した際にチェックする人を用意しなければ評価しない、というシステムを作ることも考えているが、リリースまでのプロセスを変更したくないため検討段階であると語った。

最後にMorton氏は「特別な環境でテストするのではなく、自分がいつも使っている環境に新しいカーネルを入れて使ってみてほしい。結果が悪い場合にはフィードバックがあるが、コメントがない場合は問題なく動いていると想像するしかない。ぜひ、ダウンロードして使ってみてフィードバックがほしい」と参加者に訴えた。

問い合わせ先

The Linux Foundation

URL:http://www.linux-foundation.org/

URL:http://www.linux-foundation.jp/

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(ThinkIT編集局  神保 暢雄)

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