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調査の概要
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社団法人日本情報システム・ユーザー協会(略称:JUAS)は、ユーザ企業のIT動向を把握するための「企業IT動向調査」を1994年度より実施している。
本調査では、毎年、企業におけるIT投資、IT利用、IT推進体制等について調査を行い、経年的な変化をふまえた分析を実施している。また、その年度におけるテーマを抽出し、重点的に調査している。その中でユーザの課題の整理を行い、分析をするとともに課題解決へ向けた提言を行っている。2004年度は、「IT人材の育成」「プロジェクトマネジメント」の2つを重点テーマとして取り上げている。
本調査は、アンケート調査、インタビュー調査の2つの調査から構成されており、アンケートでは重点テーマはもちろん、IT投資、IT利用、IT推進体制等について、広範囲で俯瞰的に調査し、インタビューでは重点テーマを中心に調査を実施している。アンケート、インタビューそれぞれの概要は、表1および表2の通りである。
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対象 |
質問内容 |
IT 部 門 |
ユーザ企業IT部門長
(有効回答率:24.2%)
※618社(63.2%)が前年度から継続して回答
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ITに関する関心事・IT投資の目的、業務システムの導入と評価、IT予算、ハードウェアの採用と評価、ネットワークの採用と評価、ソフトウェアの採用と評価、IT組織体制、システム開発における委託先との関係、運用におけるITアウトソーシングの利用、ITリスクマネジメント、経営戦略とIT推進組織、IT投資評価、IT人材の育成、プロジェクトマネジメント(全24ページ) |
利 用 部 門 |
社内IT利用部門担当者
(有効回答率:19.5%)
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IT投資の目的、経営戦略とIT推進組織、業務システムの導入と評価、 ITリスクマネジメント、プロジェクトマネジメント、IT組織体制、 IT人材の育成(全8ページ) |
表1:アンケート調査の概要
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対象 |
質問内容 |
ユーザ企業(41社)
IT部門長
<30問> |
- 現在の最重点課題
- 現状のIT組織の構成と今後の方向性(IT組織構成、要員数と役割)
- IT人材の育成(人材育成の課題、不足している人材、今後担うべき役割、教育体系、育成のための施策、研修内容、新技術への対応、コンプライアンス教育)
- プロジェクトマネジメント(プロジェクトの範囲、プロジェクトオーナー、工期・予算の状況、役割分担、プロジェクトマネージャ、開発の基準)
- 経営戦略とIT推進組織(CIO、経営戦略とIT部門)
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情報子会社(20社)
企画担当役員
<29問> |
- 資本構成、売上、従業員の構成、採用、経営方針
- IT人材の育成(人材育成の課題、不足している人材、今後担うべき役割、教育体系、育成のための施策、研修内容、新技術への対応、コンプライアンス教育)
- プロジェクトマネジメント(工期・予算の状況、役割分担、プロジェクトマネージャ、開発の基準、保守の基準)
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SIer(10社)
企画担当役員
<17問> |
- 経営方針、採用
- IT人材の育成(人材育成の課題、不足している人材、IT部門が今後担うべき役割、教育体系、育成のための施策、研修内容、新技術への対応、コンプライアンス教育)
- プロジェクトマネジメント(工期・予算の状況、役割分担、プロジェクトマネージャ、開発の基準)
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表2:インタビュー調査の概要
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書籍紹介
「企業IT動向調査報告書2005」
本連載は日本情報システム・ユーザー協会より発刊されている「企業IT動向調査報告書2005」をもとに記事を掲載しています。上記調査報告書には、さらに詳しいデータや分析結果、考察が記載されています。調査資料のご購入は下記のリンクより行えます。
ご購入はコチラ
http://www.juas.or.jp/product/survey5.html
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著者プロフィール
日本情報システム・ユーザー協会
社団法人 日本情報システム・ユーザー協会
ユーザーの立場からの産業情報化の推進を目的とし、大手ユーザー企業を中心に、約250社の会員を擁し、経営とITに関する様々なテーマや、立場に応じた40以上の委員会、研究会、研究プロジェクトを実施し、毎年、各種調査・研究報告書の刊行や、提言を行っている。1962年、日本データ・プロセシング協会として創立、1992年社団法人日本情報システム・ユーザー協会として、全面的に拡充改組。
http://www.juas.or.jp/
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