Synopsys、ARCベースシステムのソフトウェア開発を効率化する「ARC HS Development Kit」を発表

2018年2月21日(水)

Synopsysは1月29日、ARC HSプロセッサ・ファミリー向けソフトウェアの開発を効率化する「ARC HS Development Kit」の提供開始を発表した。

この開発キットには、TSMC 28 HPMプロセスで実装したマルチコアARC HSベースのチップが搭載されており、Ethernet、USB、SDIO、I2C、SPI、UART、GPIOといった各種インターフェイスのほかVivante GC7000 Nano Ultra GPU、WiFiやBluetoothモジュールを実装している。「ARC HS Development Kit」では、単一の開発ボードに、ARC HS34プロセッサをシングルもしくはデュアル・コア構成で、あるいはARC HS36ならびにHS38プロセッサをシングル/デュアル/クワッド・コアの構成で柔軟にコンフィギュレーションできる。ARC HSプロセッサは1GHzで動作し、4GBのDDRメモリも搭載している。この開発キットにより、ソフトウェア開発をすぐに開始でき、Linuxカーネル、Yocto、Buildrootシステムもサポートしているため、Linuxアプリケーションの開発にも即座に着手できる。

「ARC MetaWare Development Toolkit」も「ARC HS Development Kit」をサポートしており、高度に最適化された高密度なコードの開発ならびにデバッグを実行できる。ARC向けGNU ToolchainもARC HS3xプロセッサをサポートしている。またARC HS Development Kit は、HapsTrakコネクタ経由でシノプシスのFPGAベース・プロトタイピング・システムであるHAPSと接続することができるため、プラットフォームを拡張して新たなIPのプロトタイピングや必要なドライバの開発を進めることができる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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