Synopsys、ARCベースシステムのソフトウェア開発を効率化する「ARC HS Development Kit」を発表
Synopsysは1月29日、ARC HSプロセッサ・ファミリー向けソフトウェアの開発を効率化する「ARC HS Development Kit」の提供開始を発表した。
この開発キットには、TSMC 28 HPMプロセスで実装したマルチコアARC HSベースのチップが搭載されており、Ethernet、USB、SDIO、I2C、SPI、UART、GPIOといった各種インターフェイスのほかVivante GC7000 Nano Ultra GPU、WiFiやBluetoothモジュールを実装している。「ARC HS Development Kit」では、単一の開発ボードに、ARC HS34プロセッサをシングルもしくはデュアル・コア構成で、あるいはARC HS36ならびにHS38プロセッサをシングル/デュアル/クワッド・コアの構成で柔軟にコンフィギュレーションできる。ARC HSプロセッサは1GHzで動作し、4GBのDDRメモリも搭載している。この開発キットにより、ソフトウェア開発をすぐに開始でき、Linuxカーネル、Yocto、Buildrootシステムもサポートしているため、Linuxアプリケーションの開発にも即座に着手できる。
「ARC MetaWare Development Toolkit」も「ARC HS Development Kit」をサポートしており、高度に最適化された高密度なコードの開発ならびにデバッグを実行できる。ARC向けGNU ToolchainもARC HS3xプロセッサをサポートしている。またARC HS Development Kit は、HapsTrakコネクタ経由でシノプシスのFPGAベース・プロトタイピング・システムであるHAPSと接続することができるため、プラットフォームを拡張して新たなIPのプロトタイピングや必要なドライバの開発を進めることができる。
(川原 龍人/びぎねっと)
その他のニュース
- 2024/11/22 Oracle、Red Hat Enterprise Linux 9ベースの「Oracle Linux 9.5」をリリース
- 2024/11/22 ReiserFSがLinuxカーネルのサポートを外れる
- 2024/11/22 オープンソースの仮想化プラットフォーム「Proxmox Virtual Environment 8.3」リリース
- 2024/11/22 「Rocky Linux 9.5」リリース
- 2024/11/21 Arch Linuxのメニューベースのインストーラ「archinstall 3.0」リリース
Think ITメルマガ会員登録受付中
全文検索エンジンによるおすすめ記事
- Windowsのメモ帳がUNIX系OSおよびMac OS Xのファイルに対応
- Microsoft Windowsに、UNIXライクの「sudo」コマンドを搭載
- Microsoftが「Windows 11 開発版」の提供ポジションを変更、今後は不具合・不安定が増える可能性
- Microsoftが「Windows 11 開発版」の提供ポジションを変更、今後は不具合・不安定が増える可能性
- テキストエディタ「Notepad++ 7.9.3」リリース
- マイクロソフト、LinuxやMac OS Xをサポートした「PowerShell Core 6.0」を発表
- エクセルソフト、UNIXとWindows開発環境統合ツール「PTC MKS Toolkit 10.0」リリース
- オープンソースのテキストエディタ「Notepad++ 7」リリース
- テキストエディタ「Notepad++ 7.7」リリース
- テキストエディタ「Notepad++ 7.3.3」リリース、CIAに悪用されていた脆弱性を修正