コンパイラ基盤「LLVM 6.0」リリース
2018年3月10日(土)
LLVM Developer Groupは3月8日(現地時間)、「LLVM Compiler Infrastructure(LLVM)6.0」をリリースした。
LLVM(Low Level Virtual Machine)は、コンパイル時、リンク時、実行時など、さまざまな時点でプログラムを最適化するよう設計された、さまざまなプログラミング言語を網羅しているコンパイラ基盤。仮想マシンをターゲットとした中間言語を生成し、その仮想マシンに向けたコードを特定のコンピュータに最適なコードに変換する。この作業は言語・アーキテクチャの双方から独立しているため、様々な言語およびアーキテクチャに対応できる仕組みになっている。
「LLVM 6.0」では、Googleが提供するCPU脆弱性「Meltdown」と「Spectre」への対策「Retpoline」をサポートしたほか、スケジューラーモデルの改善、「llvm::sys::ExecuteAndWait」「llvm::sys::ExecuteNoWait」におけるRedirects引数がArrayRefへ変更されるなど複数の変更が加わっている。
「LLVM 6.0」は、Webサイトから無償でダウンロード・利用できる。
(川原 龍人/びぎねっと)
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