Amazon Web Services LLCは8月21日、データのアーカイブおよびバックアップ向けのストレージソリューション「Amazon Glacier」を発表した。アクセス頻度は低いものの、将来の参照に備えて、保管し続けることが重要なデータ向けに設計されている。ストレージ利用コストは、月額$0.01/GB(東京リージョンでは$0.012/GB。このほかにリクエスト料金、データ転送料金が必要)。
Amazon Glacierは保存されたアイテムにつき年平均99.999999999%の耐久性を提供するよう設計され、自動的に全データを複数のデータセンターで複製し、継続的にデータ・インテグリティ・チェックを行う。ハードウェアの故障やデータの破損が発見された際には冗長データを使用して自動修復を行う。Amazon Glacierにアップロードされたデータは、ユーザーに追加の作業を強いることなく、データが必要とされる限り安全に保管されるという。
Amazon Glacierにデータを保存するには、まずボールト(vault)と呼ばれるものを作成。ボールトは、Glacierにアップロードしたアーカイブを整理するために使用する。1つのAWSアカウントで1リージョンあたり最大で1000ボールト作成する事ができる。ボールトを作成すれば、あとはシンプルにデータをアップロードすることができる。各アーカイブは最大で40TBのデータを保存可能。アップロードの高速化のために、マルチパートアップロードを行うこともできる。データはAES-256で暗号化され、変更不可能な形式で安全に保存される。
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