日立、フラッシュ媒体を活用した高速なデータ処理を実現するストレージソリューションの製品展開を強化
日立製作所は8月24日、フラッシュ媒体のさらなる活用を可能とし高速なデータ処理を実現するストレージソリューションの製品展開を段階的に強化すると発表した。その第一弾として、企業の大規模システムやデータセンターなどでの利用に適した高信頼、高性能なエンタープライズディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform」(以下、VSP)に、SSD(ソリッドステートドライブ)を活用しデータ処理を高速化する「Flash acceleration(フラッシュアクセラレーション)」を追加し、全世界で提供を開始した。
「Flash acceleration」は、「VSP」のコントローラを、SSDを活用したデータ処理に適した形に強化するソフトウェア。「Flash acceleration」を利用することで、SSDを利用した「VSP」において、現行機と比べ約3倍となる100万IOPS以上のデータ読み込み速度を実現するという。「Flash acceleration」は、既に導入されている「VSP」に追加し利用することも可能。
日立は、「VSP」にてアクセス頻度の高いデータをSSDに、アクセス頻度の低いデータをHDDに自動で保存できるストレージ階層仮想化機能「Hitachi Dynamic Tiering」を実現するなど、グローバルに展開する先進的な顧客企業などの要望をもとに、フラッシュ媒体の効率的な利用を実現する先進技術の開発、製品展開を積極的に進めている。業務のさらなる迅速化などへの要望の高まりを受け、先進技術によってフラッシュ媒体を利用し高速なデータ処理を実現するストレージソリューションの製品展開を段階的に強化する。
従来、処理性能を拡張するためにはプロセッサなどのハードウェアを別途追加する必要があったが、「Flash acceleration」の利用により、ハードウェアを新たに追加することなく、省電力、省スペースにデータ処理性能を強化することができる。これにより、ハードウェアを別途追加する場合と比べ、ストレージシステムのTCOを最大約30%低減することができるという。
日立のストレージソリューション
http://www.hitachi.co.jp/products/it/storage-solutions/index.html
ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2012/08/0824.html
その他のニュース
- 2024/11/21 Arch Linuxのメニューベースのインストーラ「archinstall 3.0」リリース
- 2024/11/21 「LibreOffice 24.8.3 Community」リリース
- 2024/11/21 Fortinet、悪意のあるMicrosoft Excelドキュメントを利用したフィッシングキャンペーンについて注意喚起を発表
- 2024/11/19 「AlmaLinux OS 9.5」リリース
- 2024/11/18 Linuxカーネル「Linux 6.12」リリース
Think ITメルマガ会員登録受付中
全文検索エンジンによるおすすめ記事
- フラッシュストレージが注目される理由と4つのソリューション
- 仮想環境特化のストレージベンダー、米国Tintriがオールフラッシュストレージを発表
- 日本マイクロソフト、「Microsoft SQL Server SSD Appliance」を6社より提供開始
- 日本IBM、高速・高効率なフラッシュストレージ「IBM FlashSystem」を提供開始
- フラッシュストレージioDriveの性能と信頼性
- vSphere環境でのサーバサイドフラッシュの利用-vFRC-
- オールフラッシュストレージの最新製品でクラウド統合を目指すNetApp
- iXsystems、オープンソースのストレージソリューション「FreeNAS」と「TrueNAS」を統合し、新たに「TrueNAS Open Storage」として展開
- iXsystems、オープンソースのストレージソリューション「FreeNAS」と「TrueNAS」を統合し、新たに「TrueNAS Open Storage」として展開
- 日本HP、エンタープライズ向け高性能オールフラッシュストレージ「HP 3PAR StoreServ 7450」を発表