ジュニパーネットワークス、オープンソース・プロジェクト「OPENCONTRAIL」を発表
ジュニパーネットワークスは10月3日、SDN(Software Defined Network)ソリューション「Juniper NetworksR Contrail」のソースコード・ ライブラリをオープンソース・ライセンスによって提供する新たなオープンソース・プロジェクト「OpenContrail」を発表した。ジュニパーネットワークスは、このオープンソース・プロジェクトを通じてSDNのイノベーションを促進し、クラウド導入の促進を支援していく。
「OpenContrail」は、実績のある安定したネットワーク・プロトコルを基盤とするため、開発者に既存のネットワーク・インフラとシームレスに統合するSDNテクノロジーを利用したイノベーション、導入、試験を行う機会を提供する。また、「OpenContrail」を無制限に開放することで、サービスプロバイダや企業は、各々の特有なニーズに対応したSDNの試験環境から本格導入への移行を加速する試験と構築を迅速に行うことができる。
オーケストレーション・システム、OS、ハイパーバイザなどのオープンソース・ソフトウェアのクラウド・テクノロジーのエコシステムにおける影響力は、より高まっている。ジュニパーネットワークスは、ソフトウェアとハードウェアの要素を併せ持つ検証済みの完全かつ一連のデータセンター・ソリューションを提供し、Apache CloudStack、Cloudscaling、IBM、Mirantisなどの業界リーダーとの協業を行なっている。これにより、様々なハイパーバイザやOpenStack、またはCloudStackなどのオーケストレーション・システムに加え、基盤となる物理インフラの選択肢を幅広くサポートするオープンなクラウド・アーキテクチャの構築を実現する。
「OpenContrail」は、Apache License 2.0で利用可能なSDNコントローラ、仮想ルーター、オーケストレーションAPI、アナリティクス、管理コンソールなど、データセンターのオーバーレイを実行するために必要なすべてのコンポーネントを提供する。
「OpenContrail」は、「Contrail」のすべてのソースコードに対応するアクセスと、以下のメリットを提供する。
・XMPPやBGPなど実績のあるプロトコルを基盤とし、ETSI(欧州電気通信標準化機構)やIETF(インターネット技術タスクフォース)の標準化作業を活用した容易な既存の物理インフラとの統合を実現
・コミュニティとのコラボレーションを通じ、新たな標準に依存しない専有のネットワーキング・スタックよりも信頼性と堅牢性の高い開発者向けプラットフォーム
・世界で40社以上のサービスプロバイダと企業がすでに試験運用を行っている生産段階のコードベース
・以下を含む、様々なハイパーバイザ、オーケストレーション・システム、物理ネットワーク機器との統合
- KVMとXENに対するハイパーバイザ・サポート
- ジュニパーネットワークスのルーター「MX」シリーズ、イーサネット・スイッチ「EX」シリーズ、QFABRICスイッチ「QFX」シリーズを含む、大部分のスイッチとルーター
・CloudStack、OpenStackの双方との互換性があり、プライベート・クラウドおよびパブリック・クラウドのシームレスな導入を実現
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