Zabbix、オープンソース監視ソフトウェア「Zabbix」の新バージョンを発表
Zabbixは11月13日、オープンソースの監視ソフトウェア「Zabbix」の新バージョンとなる「Zabbix 2.2」のリリースを発表した。
Zabbix 2.2にはVMware仮想環境の監視機能、Windows WMI監視機能など100以上の新機能と機能改善が含まれ、特にパフォーマンスが著しく向上した。今までと同じIT環境で今まで以上のデータをより早い周期で収集することができ、より多数の監視対象、監視項目を監視することが可能となる。
・VMware仮想環境の監視機能
Zabbix 2.2ではVMwareのvCenterとvSphereの監視機能が実装され、ハイパーバイザーと仮想OSの監視を一元的に行うことができる。また、オートディスカバリ機能の搭載により、多数の仮想OSを自動的に検知、監視対象として登録する機能も有する。これにより、大規模な仮想環境であっても容易かつ管理者の手間をかけずに監視を始めることが可能となる。
・ウェブ監視機能の強化
従来からのウェブ監視機能をより強化し、監視設定のテンプレート化、HTTP Proxy対応の強化、シナリオ監視におけるページ中の文字列検索と再利用などの新機能が利用できる。より複雑なウェブページのシナリオ監視を行うことができ、監視設定の容易な展開が可能になる。
・Windows WMIのサポート
WMI(Windows Management Instrumentation)のサポートによりWindowsR環境の監視が改善され、監視に新たなオプションを提供する。
その他にも、Zabbix 2.2では世界中のコミュニティやサポートユーザー、パートナーから寄せられた数1000件以上の機能改善、機能追加要望を取り込み、100以上の新機能と機能改善が行われている。ユーザービリティの向上、パフォーマンスの改善、新機能の追加により、これまで以上にパワフルかつ容易にITインフラの監視システム構築を実現することができる。