Red Hat、新しいJBoss xPaaS製品を発表
Red Hat,Inc.(以下、Red Hat)は、OpenShift Enterprise 2.2を発表し、アプリケーション統合およびメッセージングのためのクラウドベースのサービスを提供する新しいプライベートiPaaS(integration Platform-as-a-Service)製品の追加によってxPaaSを強化した。これらの新しいサービス、すなわちJBoss Fuse for xPaaSとJBoss A-MQ for xPaaSは、従来のオンプレミス版をベースに、クラウド間およびクラウド内部での、統一された、エンタープライズグレードの統合を提供する。OpenShift Enterprise 2.2の発表に伴い、Red HatはRed Hat CloudFormsとの統合を含む運用のための重要な機能を提供することによって、PaaS体験をさらに強化する。
ハイブリッドなIT基盤が現代の企業にとって新たな標準になりつつある。これらの環境にわたるアプリケーションとワークロードの統合が、複雑な場合がある。JBoss Fuse for xPaaSとJBoss A-MQ for xPaaSのようなクラウドベースのシステム統合およびメッセージング基盤は、アプリケーションの投入を遅らせる従来のインフラストラクチャのセットアップ過程を排除することによって、より迅速なシステム統合を可能にする。Red HatのOpenShiftは、セルフサービス機能を通してアプリケーションインフラストラクチャに対するガバナンスの強化を開発者およびエンタープライズアーキテクトに提供する。
JBoss xPaaSサービスは、PaaSの俊敏性と柔軟性を強力なミドルウェア機能と組み合わせて、1つのパッケージにしたもの。Red Hatは、自社のミドルウェアスタックとPaaSテクノロジーを組み合わせ、開発および運用を統一することによって、エンタープライズアプリケーション開発の新たなパラダイムを推進する。Red Hat JBoss Enterprise Application Platformに基づくアプリケーションサービスと、新たに提供される統合およびメッセージングサービスに加えて、開発者プレビューの形で提供開始されるJBoss xPaaSテクノロジーには、データ仮想化、モバイル、アプリケーションコンテナ、ビジネスプロセス管理、およびビジネスルール管理のためのサービスが含まれる。
JBoss Fuse for xPaaSとJBoss A-MQ for xPaaSは、Red Hatの従来のオンプレミス統合およびメッセージング製品であるRed Hat JBoss FuseとRed Hat JBoss A-MQをベースとしている。Red Hat Summit 2014で発表された両製品の最新バージョンでは、AMQP 1.0の完全サポート、膨大なコネクタのライブラリ、高可用性の向上、プロセスの管理などの機能が追加された。
OpenShift Enterprise 2.2のリリースによって、既存のデータセンターインフラストラクチャとの統合が強化され、Red Hatのハイブリッドクラウド管理製品であるRed Hat CloudFormsとの統合を通して、各種の仮想化およびクラウドテクノロジー上での容易なデプロイメントが可能になる。OpenShift Enterprise 2.2では、すぐに使える一般的なID管理およびDNS管理プラットフォームと連携が可能となり、データセンターと統合しやすくなる。さらに、アプリケーション配置およびミドルウェアカートリッジ構成の追加によって、運用・管理が強化されている。OpenShift Enterpriseのデプロイメントは、自動化およびRed Hat CloudFormsによる制御が可能。この機能を使用して、CloudFormsによって管理される任意のハイブリッドクラウドインフラストラクチャにOpenShift Enterpriseを自動的にデプロイメントできる。
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