リンク、ベアメタルクラウドサービスにおいて、仮想と物理のサーバ間のスムーズなデータ移行を実現
レンタルサーバサービス「at+link(エーティーリンク)」やクラウド型テレフォニーサービス「BIZTEL(ビズテル)」を展開するリンクは4月22日、物理サーバの追加・削除・コピーがコントロールパネルの操作で可能となるベアメタルクラウドサービス「ベアメタル型アプリプラットフォーム」において、仮想サーバと物理サーバ間のデータ移行を可能にする機能を提供開始した。
ベアメタル型アプリプラットフォームは、セキュリティやパフォーマンスの面から、やはり物理サーバを利用したい、あるいは物理サーバと仮想サーバをうまく使い分けたいといった要望をもつ多くのユーザから好評を得ている。さらに、昨年行われたITpro EXPO AWARD 2014で特別賞を受賞し、ITインフラ領域において新しい価値を提供していることが第三者からも評価された。
ベアメタルクラウドである「ベアメタル型アプリプラットフォーム」は、サービス規模が小さい段階や開発時など、それほどサーバスペックを必要としない場合は、ハイパーバイザーをインストールして仮想サーバのホストとして作成し、その環境にVMを複数立ち上げるといった運用も可能。
一旦、仮想サーバ上で運用を開始した後、サービス規模の拡大によってハイスペックな物理サーバへ移行を検討しているユーザや、仮想サーバ上で開発を行い本番環境は物理サーバに移行したいと考えるユーザも多くいる。そのような声に応えるため、ホスト上にある仮想サーバのバックアップデータを取得し、そのデータから別の仮想サーバや物理サーバに移行できるよう機能拡張を行った。
これにより、スタートアップ時は小さくはじめ、サービスの規模に合わせて仮想サーバの台数を追加、さらに規模が大きくなった場合は物理サーバに集約といったことがコントロールパネルで可能になる。また、物理サーバで運用していたがサービスの規模縮小により、仮想サーバへデータを移行して運用するといったことも可能になるため、サービスの稼働状況に合わせて効率の良い運用が実現する。
クラウドファーストが主流となりつつある昨今、ITインフラの環境は状況に合わせて柔軟に変更できることが望まれる。従来、そういった運用の多くはパブリッククラウドを提供している事業者しか選択肢はなかった。しかし、「ベアメタル型アプリプラットフォーム」もこの度の機能拡張によりデータ移行がサーバ間でスムーズに行えるようになり、さらに仮想サーバだけでなく物理サーバも利用できることから、他社に比べ自由度の高い運用が実現する。V2V(Virtual to Virtual)に加え、V2P(Virtual to Physical)/P2V(Physical to Virtual)も行えるため、サービス規模に合わせた運用を実現するITインフラとして、より最適な環境と言える。
「ベアメタル型アプリプラットフォーム」は、「ユーザ企業の声に応えるため新しい技術を積極的に採用し、技術者のサーバ運用の効率化に貢献するインフラサービス」として、今後もマシンのラインアップ拡充やセキュリティをはじめとした、さまざまな機能を提供していく。
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