日本IBM、データサイエンティストの生産性を高めるソフトウェア製品の機能を強化

2015年7月14日(火)

日本IBMは7月8日、大容量のデータ管理と分析を可能にするオープンソースのApache HadoopとApache Sparkをエンタープライズ領域において容易に利用できるよう、「IBM BigInsights for Apache Hadoop V4.1(ビッグインサイツ・フォー・アパッチ・ハドゥープ)」を発表した。本製品は、データサイエンティストのような専門家が使い慣れたツールでHadoopデータを活用できる機能を強化する。参考価格は、216,200円(税別)から、日本IBMならびにIBMパートナー経由で本年7月より提供する。また、本製品のBigInsights Quick Start Editionでは、「IBM BigInsights for Apache Hadoop V4.1」の一部機能を無料で提供する。

Apache Hadoopを活用して高度な分析を検討する組織が増える一方、分析データの加工や管理に関わる高度なスキルを持った人材の育成を求められている。日本IBMは、「IBM BigInsights for Apache Hadoop」にて、Hadoopにおけるデータ加工や管理の生産性を高める独自の機能を提供している。

「IBM BigInsights for Apache Hadoop」は、データサイエンティストやデータベース技術者がSQLの高度な専門知識を生かしながらHadoopデータの分析を可能にするBig SQL、一般的な表計算ソフトウェアの感覚でMapReduce処理を実装できるBigSheets、文章データの構造を分析するテキスト分析機能を提供している。「IBM BigInsights for Apache Hadoop V4.1」では、従来の機能に加えて、Hadoop環境でオープンソースの統計解析用言語Rを実行するBig R、Big R上での機械学習機能の提供など、データサイエンティストの業務の生産性向上を支援する機能を強化する。

「IBM BigInsights for Apache Hadoop」は、用途に応じた数種類のパッケージ製品として提供している。

  • 「IBM BigInsights for Apache Hadoop」は、IBM の付加価値アナリティクス機能および管理機能の基盤、最新のオープンソース・コンポーネントを備えている。ビッグデータの管理、保管、アクセス、分析に必要な機能を提供する。
  • 「IBM BigInsights Data Scientist Module」は、データサイエンティストの業務に必要な分析機能であるBig R、機械学習機能、Big SQL、BigSheets、テキスト分析に対応する。
  • 「IBM BigInsights Analyst Module」は、Big SQL、BigSheets機能を提供する。
  • 「IBM BigInsights Enterprise Management Module」は、Hadoop環境の高度な運用ツールを提供する。
  • 「IBM BigInsights Quick Start Edition」は、「IBM BigInsights Data Scientist Module」の一部管理機能を除き、ほぼ同等の機能を無料で提供する。※IBM有料サポートの提供なし、利用環境に制限あり
  • 「IBM Open Platform with Apache Hadoop」は、100%オープンソースのApache Hadoopのディストリビューションで、SparkをはじめとするOpen Data Platform (ODP) Initiativeの最新の成果を迅速に利用することができる。※オプションでIBM有料サポートの提供あり

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