視野角を拡大したGear VR新型が11月に発売へ

2016年10月31日(月)
Mogura VR

10月も今日で終わり、いよいよ11月に突入と今年もわずかになってきました。第13回目となる今週は、ハードに関する情報が相次ぎました! さまざまな顧客層に向けて、これからハードの競争がさらに激化しそうです。

HTC Vive、全世界での販売台数は14万台と発表! この数週間で4万台売れる

米TechCrunch誌は、中国のニュースメディア「87870.com」の報道を紹介し、VRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)「HTC Vive」の売上について報じています。

HTCのVR担当・中国支社長であるAlvin Graylin氏は、2016年8月にHTC Viveの販売台数は10万台と発表していました。しかし、10月に行われた同社の発表では、販売台数は14万台を超え、数週間のうちに4万台を売り上げたことが明らかになったとのことです。なお、2016年10月13日にソニー・インタラクティブエンタテインメントが発売したVRHMDであるPlayStation VR(PSVR)は、「全世界で数十万台」との発言があります。PSVRの日本国内における販売台数は、約5万台前後と推定されています。同じくPC向けのハイエンドなVRHMDであるOculus Riftは、販売台数等は現在明らかになっていない状況となっています。

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HTC Vive、全世界での販売台数は14万台と発表
http://www.moguravr.com/htc-vive-2/

Valve、どれだけ頭を動かしてもスムーズに描画する非同期タイムワープ対応は間近

Steam VR(HTC Vive)を開発するValveは、Oculusの「非同期タイムワープ」にあたる描画補足技術のオープンベータ版を近いうちにリリースすると発表しました。この技術により、より滑らかな描画による快適なVR体験が実現するとのことです。

VRヘッドセットを急激に動かすと、画面を再描画するために負荷がかかり、しばしばフレームレートの低下が発生してしまいます。Oculus Riftではこれに対し、描画処理を補足する「Asynchronous Timewarp(非同期タイムワープ)」という技術が採用されています。

この技術のおかげで、Oculus Riftではどれだけ頭を動かしても、スムーズに感じる水準である90FPS(描画処理が毎秒90回)を維持しています。またOculusは先日のOC3において、新技術「Asynchronous Spacewarp(非同期スペースワープ)」も発表しています。非同期タイムワープが頭の角度(向き)に対応するものであるのに対して、非同期スペースワープは頭の位置(位置トラッキング)に対応するものであり、これらのおかげでヘッドセットを付けたユーザーのあらゆる動きに対してFPSの維持を実現することになります。

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Valve、VRでの描画をより滑らかにする非同期タイムワープ対応は間近
http://www.moguravr.com/valve-atw-comingsoon/

Xiaomi、Gear VRのような3,000円の高性能なスマホVRヘッドセットを発表

中国の家電メーカーXiaomiは、北京で開催された新製品発表イベントで、スマートフォン向けVRヘッドセット「Mi VR」を発表しました。Mi VRは同社のスマートフォン向けのデバイスとなります。

外見はソニーのPlayStation VRと似ており、サムスンとOculus が開発したGear VRと近い性能ではないか、と考えられています。Mi VRには9軸センサーを搭載したモーション・コントローラーが付属しており、コントローラーにはタッチパッドも備えられています。Mi VR自体の価格は199元(約3,000円)で、中国向けに販売が開始されるとのことです。公開された画像等からは、16ms(ミリ秒)以下の低遅延を実現していることと、Gear VRと同じく着脱を判定するセンサーがあることも分かりました。

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Xiaomi、3,000円の高性能なスマホVRヘッドセットを発表
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新型Gear VRは11月10日発売へ 視野角は101度に 装着感も向上!

スマホVRヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」の新型モデルが、2016年11月3日(木)より順次予約開始され、11月10日(木)より、全国の家電量販店、主要ECサイト等にて販売されることが明らかになりました。Gear VRは、コードレス・ポータブルなヘッドセットとなっており、スマートフォンを装着するだけでVRコンテンツを楽しめます。前モデルと比較し、レンズの直径を拡大することで、視野角を96度から101度へ拡大しました。さらに、映像のドット感を減らし、内部色を暗くして光の反射も軽減。また、人間工学に基づく設計によって顔の形によりフィットするようになり、外部からの光の漏れを減少したとのことです。実際に体験してみると、装着感も軽くなり、つけやすくなった印象的を受けます。

なお、Gear VRを共同開発したOculusのアプリストア「Oculus Store」を通じて、ゲーム、映画、スポーツ、ライブ映像など、世界的に400 以上(2016年10月時点)もの360度コンテンツをダウンロードし、楽しむことができます。

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新型Gear VRが11月10日発売 視野角は広く装着感も向上
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G-Tune、GPU性能をダイレクトで伝える機能搭載のGTX1060搭載ノートPC発売! 14万9,800円から

マウスコンピューターは10月27日(木)午前11時より、GeForce GTX 1060を搭載し、VRにも適した15.6型パフォーマンスゲーミングノートパソコン「NEXTGEAR-NOTE i5530シリーズ」の販売を開始しました。特徴としては「グラフィックス切り替え」機能を搭載しており、GPU性能をダイレクトに発揮できます。そのため、VR環境などのGPU本来の性能を要求される用途で、効果が期待できます。2つのMini DisplayPort、1つのHDMIのすべてのポートが、4K-UHD解像度に対応しています。内蔵ディスプレイを含め、同時に4画面表示が可能となりました。

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G-Tune、GTX1060搭載ノートPC発売 価格は14万9,800円から
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マイクロソフト、PCメーカーを通じたVRヘッドセットの展開を発表! 価格は299ドルから

マイクロソフトはハードウェアの発表イベントにて、大手PCメーカー各社からVRヘッドセットを発売することを発表しました。この枠組みに参加するのは、HP、Lenovo、Dell、ASUS、Acerの5社で、Windows 10のクリエイター向けの一貫として発表されました。価格は299ドル(約3万円)から。

発表では、このデバイスはPCに接続して駆動すること。6軸自由度センサーによるヘッドトラッキングとインサイドアウト方式のポジショントラッキングができることについて紹介がありました。マイクロソフトは、Windows10がOculus Riftを公式サポートし、すべてのOculus RiftにXbox Oneコントローラーを付属するなど、Oculusとの関係性を深めてきました。今回の発表でマイクロソフトのテリー・マイヤーソン氏は「すでに市場に出回っているVRヘッドセットと違い、特殊な部屋や複雑なセットアップを必要としません。他の500ドル以上しながら、没入感の低いVRヘッドセットと比べ、新たなハイエンドのデバイスが求められています」と述べています。

マイクロソフトは、2016年6月のE3においてXboxの新型である「Project Scorpio」を発表し、家庭用ゲーム機で高品質なVR体験を実現するとしています。今回発表されたデバイスとProject Scorpioとの関係については不明です。Facebook(Oculus)、HTCとValveに加え、マイクロソフトが参入することでハイエンドなVRヘッドセット市場が活性化することは間違いないでしょう。

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マイクロソフト、PCメーカー各社よりVRヘッドセットを展開することを発表 価格は299ドルから
http://www.moguravr.com/microsoft-reveals-vr-headset/

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