PSVR、4ヶ月で91.5万台を出荷 4月までには供給ラインの改善も

2017年3月6日(月)
Mogura VR
本記事はVR専門メディア「Mogura VR」から提供されているもので、国内外のVR関連情報をいち早く、正しく、分かりやすくお伝えします。
3月初週となる今週はスペインではモバイル端末の展示会MWCが、アメリカではゲーム開発者会議GDCが行われ、ハードウェア、マーケットに関する情報が相次ぎました。それらによれば、PSVRは全世界で91.5万台、Google Cardboardは1,000万台出荷されているそうです。またOculus Riftの値下げも行われました。これからますますVRの浸透が加速していくのではないでしょうか。

ポインター機能を持つコントローラー付のGear VR新モデル発表!

サムスンはバルセロナで開催中のスマートフォンの展示会MWCにて、VRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)Gear VRの新型を発表しました。Gear VRはサムスンのスマートフォンを使用するVRヘッドマウントディスプレイです。2015年末の一般消費者版の発売以来、これで3モデル目となります。 新モデルは、これまでのモデルと異なり側面のタッチパッドだけでなく、手元に小型のリモコンのようなデバイスが付属する点が最大の特徴です。このコントローラーはポインターのように使うことができ、ドラッグやゲーム内で「撃つ」といったアクションを可能にします。このコントローラーは、タッチパッドと「戻る」ボタン、ホームボタンと音量ボタンを備えています。グーグルのスマートフォン向けVRHMDであるDaydreamで使用するコントローラーと類似した機能・形状です。 すでに70以上のアプリがこのコントローラーへの対応を明らかにしているとのことです。またGear VRを共同開発しているOculusは、開発者向けのSDKを公開しています。新型Gear VRのヘッドセットの性能など詳細については不明です。

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Gear VR、コントローラー付の新モデルを発表
http://www.moguravr.com/new-gear-vr/

PSVRの全世界累計出荷台数は4ヶ月で91.5万台に!4月までには供給ラインの改善も

日本国内でも品切れが続いているPlayStation VR(PSVR、プレイステーションVR)。2016年10月13日から2017年2月19日までの販売数は、全世界で91万5,000台との数字が明らかになりました。この数字はソニー・インタラクティブエンターテインメント(SIE)のCEOアンドリュー・ハウス氏が、ニューヨーク・タイムズの取材に対して明らかにしたものです。PlayStstion4の周辺機器として発売されたPSVRですが、その出荷台数は謎に包まれていました。今回、全世界への約4ヶ月での出荷台数が91.5万台、との情報が初めて公式に明らかになったことになります。 ハウス氏は「大組織にありがちなこととして、前線のセールス担当は興奮状態だが、組織の中には、私を含めてもう少し用心したほうがいいという声もあった」と語っています。VRというこれまでにない一般消費者向けに発売するエンターテイメント装置として、PSVRの生産台数はソニーの中でも議論になっていたことが伺えます。SIEは発売後5ヶ月で100万台の出荷を目指しており、そのペースはほぼ達成できている模様です。 PSVRは、日本をはじめ多くの国で品切れが相次いでいる状況が続いています。ハウス氏によると、4月までには供給ラインが改善され、販売地域にラテンアメリカが加わるとのこと。 2016年に発売された主要なVRデバイスは3種類ありました。そのうち、PSVR以外のOculus Rift、HTC Viveは出荷台数を公表しておらず、VRの消費者市場がどの程度の規模になっているのか、分からない状況が続いています。調査会社Superdataは、2016年末の推測でOculus Riftの出荷台数を24.3万台、HTC Viveの出荷台数を42万台と見積もっています。

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PSVRの累計出荷台数は91.5万台 CEOが明かす
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マイクロソフトがAR・VRの上位概念となるMRヘッドセットのAcer製開発者版を発表!

マイクロソフトはサンフランシスコで開催中のGDCにて、PCに接続してVR体験ができるヘッドセットの開発者版「Acer Windows Mixed Reality Development Edition」を発表しました。マイクロソフトは、VRやARといった概念を統合する上位概念として、現実とバーチャルな世界が混在するMR(Mixed Reality)を提唱しています。このMRを実現するのがMRデバイスとなります。現実にバーチャルな情報を付与するデバイスとして、すでにHoloLensが開発者・企業向けに発売されています。今回発表されたMRヘッドセットは、バーチャルなVR体験が可能なデバイスとなります。 同デバイスは2017年3月より出荷を開始します。また、HoloLensを含むマイクロソフトのMRプラットフォーム「Windows Holographic」は今後、Xboxシリーズの後継機となる開発中の次世代ゲーム機Project Scorpioにも2018年に対応予定とのこと。MRヘッドセットの製品版は、2017年後半にAcerだけでなくDELLやLenovo、HPなどからも発売される予定です。

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マイクロソフト、PC接続するMRヘッドセットのAcer製開発者版を発表 気になる性能は?
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Oculus Riftが最大31,000円の値下げ! Touchコントローラーとセットで7万円台に!

Oculusは、PC向けVRヘッドマウントディスプレイOculus RiftとハンドコントローラーTouchのセット購入時の値下げを発表しました。これまではRift本体が8万3,800円、Touchが2万3,800円と合計10万7,600円でしたが、それぞれ値下げが行われます。改定後の価格は、Rift本体が6万3,800円、Touchが1万2,800円となり、合計金額7万6,600円で購入可能です。 また、オプションで販売されている追加センサーも値下げになり、7,800円での購入が可能になりました。

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Oculus Riftが最大31,000円の値下げ Touchコントローラーとセットで7万円台に
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グーグルのスマホVRデバイスの出荷数は1,000万に アプリDL数は1.6億回と発表!

2月28日、グーグルの副社長アミット・シン氏はモバイル機器の展示会・モバイル・ワールドコングレス2017(MWC)で、同社が展開するVRヘッドマウントディスプレイ「Google Cardboard」の配布状況を紹介しました。同氏によれば、販売台数は1,000万台、アプリダウンロード数が1.6億回に達しているとのこと。この数字はグーグルが公式に把握している数字です。Google Cardboardのような、いわゆる「VRゴーグル」と呼ばれるスマートフォンを装着するタイプのデバイスは、中国を中心に多く登場しています。 Google Cardboardは2014年に登場し、2016年7月時点の販売台数は500万セットだったそうです。そして、アミット・シン氏によると、同社のVRプラットフォーム「Google Daydream」はCardboardに比べ没入感を高めるVRヘッドマウントディスプレイとなっており、ユーザーの毎週の利用時間は40分に達するとのこと。 現在、Daydreamには6種の対応スマートフォン、100種ほどのアプリケーションが存在し、将来的にもさまざまなコンテンツがリリースされる予定です。同時に、2月28日グーグルはヨーロッパの動画プロバイダー「Sky VR」との協力を発表しました。Daydream向けに配信を行うサービスプロバイダーは、他にもHulu、 Netflix、HBOなどがあります。そして、グーグルのオフィシャルブログではARプラットフォーム「Tango」のコンテンツ増加も発表されました。

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グーグル、スマホVRデバイスの出荷数は1,000万突破、アプリDL数は1.6億回と発表
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スターバックスはすでに2016年夏より店舗設計にVR活用! 社内の情報共有と合意形成に使用

スターバックス コーヒー ジャパンは、2016年の夏からVRを活用した店舗設計を行っていることを明かしました。オートデスクのオウンドメディア「Redshift」に事例として紹介されています。 同社がVRの導入を決める際には、昨年5月にリニューアルオープンしたスターバックス コーヒー アークヒルズ店をVR化したコンテンツを、複数の部署のメンバーにVRヘッドマウントディスプレイHTC Viveで体験してもらったとのこと。VRコンテンツはBIMデータをVR化しており、主にプレゼンや情報共有で活用できるとしています。 上述のアークヒルズ店のVRコンテンツについては、同店舗で実際に働くバリスタも現実の店舗と比べて違和感を感じない体験だったとのこと。今後は店舗の完成した様子を個々人が想像するのではなく、VRによって各人が同じイメージを共有して合意形成ができることに期待を寄せているそうです。

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スターバックスが店舗設計にVR活用 社内の情報共有と合意形成に期待
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