360度カメラ内蔵スマートフォンが近日登場!?
友達と体験を共有するアプリケーションとして知られているsnapchatが若者に人気ですが、より体験を共有できる方法として、360度の動画や写真がスマートフォンに内蔵されるという情報が入ってきました。発売されれば、VR普及への大きな足掛かりとなるでしょう。今週は、私たちの生活とVRを繋ぐ話題が中心となっています。
HTCがVRアプリ内課金・VR教育コンテンツ・映画コンテンツの収益化を目指した新サービス発表
HTCは広告フォーマットを提供する「Viveport SDK」、Qingdao Publishing Groupとのパートナーシップなど、HTC Viveを取り巻く新たなエコシステムを発表しました。
今回発表された「Viveport SDK」は、HTCの運営するコンテンツ配信プラットフォームViveportにおいて、ブランド向けに新しい広告フォーマットを提供し、アプリ内課金モデルやマルチユーザーサービスを可能にするというものです。Viveportは現在、主に中国向けのコンテンツ配信を行っています。
VR読書のプラットフォームである「VIVEPAPER」はQingdao Publishing Groupと戦略的パートナーシップ契約を結び、今後数年間をかけて全国主要都市の学校に進出するための「VR読書と教育の革新のためのデモンストレーションプラットフォーム」を構築し、VR教育コンテンツやサービスを学校、図書館、国営の書店に配布することを可能にします。
エンタメ領域では、HTC Viveとワーナー・ブラザーズの戦略的パートナーシップが発表されました。スティーブン・スピルバーグの新作映画「ゲームウォーズ」の劇場版・家庭版すべてのコンテンツを、VRパートナーとして独占的にリリースします。
Viveを軸とする、家庭用、アーケード、ビジネスのさまざまな層におけるエコシステム構築と中国市場の開拓に注力しているHTCの姿勢が伺えます。
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HTC、VRアプリ内課金など収益化のための新サービス発表
http://www.moguravr.com/htcvr-service/
Tokyo VR Startupsデモデイ開催。国内VRスタートアップ各社の取組が発表され、第3期のインキュベーションプログラムの募集を開始
Tokyo VR Startups(TVS)は、株式会社gumiの100%出資子会社であるTokyo VR Startups株式会社による、日本初のVRに特化したインキュベーションプログラムです。2016年1月から同プログラム第1期がスタートし、参加した5社中4社が次の資金調達に成功するなど、VR系のインキュベーションプログラムとして着実に取組を拡大しています。
3月29日、同プログラム第2期に参加したスタートアップの成果を発表するデモデイが開催され、第1期に参加した企業や、gumiが運営に関わる韓国のSeoul VR Startups、同じくgumiがパートナーとして参加するアメリカのThe Venture Reality Fundから出資を受ける企業も交え、ピッチやプレゼンテーションが行われました。
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Tokyo VR Startups デモデイ開催 国内VRスタートアップ各社の取組が発表
http://www.moguravr.com/tokyo-vr-startups/
アマゾンは家具や家電製品を家の中に置いたイメージを体験できるAR/VRを用いた実店舗の検討へ
New York Timesの記事によると、アマゾンは新たに家具や大型家電製品を販売する店舗を設け、さらにその店舗ではARやVRの設備を備えるとのことです。この設備を通して、家具や家電製品といった製品を家の中に置くと、どのように見えるのかを確認できる方法を検討しています。アマゾンの求人情報からも、同社が新たなユーザー体験に向けた採用を行っていることが見て取れます。たとえば「UX Manager, Mixed Reality」という職種の業務内容には、モバイルに加え、各種ヘッドマウントディスプレイにおけるUXを定め、作り上げることなどが記載されています。
さらにアマゾンは、アップルのような電子機器販売用の実店舗を設けるとも言われおり、こうした実店舗にもVR/ARが導入されるかどうかも注目したいところです。
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アマゾン、ARやVRを使った家具・家電販売を模索
http://www.moguravr.com/amazon-vr-3/
VR内でカメラを手に持って3DCG映画を撮影できる「映画ツクール」登場。短時間で直感的にCG撮影が可能な時代へ
「映画ツクール」は、VR空間内でカメラを持って、アニメーションで再生されるモデルを撮影し、映画を制作することができるツールです。今までの3DCG映像制作現場で課題とされていた、3D操作の専門的な知識を必要としない直感的な制作を可能にします。
この「映画ツクール」を開発したMuRo(@MuRo_CG)氏は、簡単に映像の撮影ができ、3Dの知識がなくても映画を制作できないかと考え、「映画ツクール」を個人で制作したとのこと。VR空間で実際に手を使ってカメラを操作し、映画を撮影できる点が挙げられ、3D操作の知識がない人でも、直感的にカメラワークをつけることが可能となります。
さらに、演者が3DCGであるため、何度も同じシチュエーションを作ることができ、カメラワークの教材として勉強に使えるだけでなく、撮り直しもやりやすいといった利点があります。
今後は、3D映像制作の工程軽減や、今まで3Dなどをやっていなかった人でも参加しやすい環境の整備や複数の人で制作できるオンライン化等を目指しているとのことです。
本ニュースの詳細はこちら:
VRでカメラを手に持って3DCG映画を撮影できる『映画ツクール』
http://www.moguravr.com/vrcamera-3dcg-filmed-in-vr/
360度カメラ内蔵スマートフォンが近日登場!?FacebookやLINE、Priscopeで話題の360度写真/動画がVR普及の足掛かりに
カナダのImmerVision社の副社長Alessandro Gasparini氏は、サンノゼで開催中のSVVR EXPO 2017にて「1ヶ月以内に主要なスマートフォンメーカーから360度カメラを内蔵したスマートフォンが発表される」ことを明らかにしました。
リコーのTHETAに代表されるような360度カメラは、FacebookやLINEが360度カメラで撮影したコンテンツに対応したこともあり、少しずつですが目にする機会も増えてきました。ImmerVision社は、同社の提供するレンズによって2017年中に数百万台もの360度カメラを世の中に送り出すとしており、スマートフォンに内蔵するだけでなく、スマートフォンに装着するタイプの360度カメラやステレオカメラも発売されるとのこと。
スマートフォンへ360度カメラが組み込まれるようになると、360度コンテンツとその再生環境としてのVRデバイスは一気に身近なものになり、誰もが簡単に体験を共有できるようになる可能性があります。
本ニュースの詳細はこちら:
体験の共有は広がるか 360度カメラ内蔵スマートフォンが近日登場へ【SVVR2017】
http://www.moguravr.com/svvr-expo-2017-immervision-360/
※本ニュース記事は「Mogura VR」から提供を受けて配信しています。
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