決勝スタート!最初にインストールするのは誰?
インストールマニアックスとは
インストールマニアックスは、2008年に開催された「インストールマニアックス2008」に端を発する大会です。すでに「インストールマニアックス2008」、「インストールマニアックス2009 TETSUJIN」、そして今回の「インストールマニアックス3 Hyper-V祭り」と3回の歴史があります。
第1回大会は、2008年12月29日から2009年1月13日までの16日間にわたって「公募された100名の参加者がWindows Web Server 2008上のIIS7にOSSをいくつインストールできるか」という、他に例を見ない企画内容で開催されました。「IIS7に対応するOSSがそもそもどれだけあるのか分からない」、「IIS7で動作が保証されていないOSSもある」、「動作が確認されていても設定次第ではインストールに失敗する」。こんな難題に、挑戦しようという試みです。
もともとは「洒落でサーバ100台提供して競い合わせる企画っておもしろくない?」という他愛ない一言から始まったそうです。実際に参加者を募り、サーバーを配布し、インストール本数を競うのは日本のみならず、世界でも注目されました(参考:Japanese LAMP Engineers Visit Redmond)。誉ある初代優勝者は、本大会でもリアルタイムツイートを担当する田中主夫さんでした。
第2回大会は、2009年5月1日から2009年5月14日までの14日間にわたって「公募された500名の参加者が、Windows Web Server 2008の64ビット版上のIIS7にOSSをいくつインストールできるか」というテーマで開催されました。
第2回から予選・決勝方式が導入されました。インストール数が100を超えるという厳しい予選を勝ち抜いた上位5名による決勝戦は、マイクロソフト新宿本社にて、予選上位5名と第1回大会優勝者の6名によるタイムトライアル方式で行われました。優勝者は、今回ディフェンディングチャンピオンとして参加する三浦剛史さんです(参考:第2回決勝大会・表彰式レポート)。
仮想化の海を制覇せよ!第3回大会
2010年2月27日、明星大学にて行われたオープンソースカンファレンス2010内のイベントとして「インストールマニアックス3 Hyper-V祭り」の決勝戦が盛大に開催されました。当日は朝から天気がすぐれず、決勝戦での波乱を予感させました。
3回目の開催となる今大会の予選では、2009年12月26日から2010年1月12日までの18日間にわたって「Hyper-V Server上の仮想環境にWindows Web Server 2008 R2をインストールし、仮想環境上のIIS7.5にOSSをいくつインストールできるか」というテーマで開催されました。
アジア各国で選抜された代表が一堂に会し、頂点を決めるというアジア大会の計画もありましたが、残念ながら諸般の事情によりアジア大会は中止となりました。しかし、それでも第3回大会は過去の記録が大幅に塗り替えられる大会となったのです。
準備の進む会場では、ライブ中継用のカメラやプロジェクター、オリンピックで使われるようなスポーツタイマーが設置され、本格的な雰囲気にが漂ってきました。また祭りにちなんで運営側のスタッフにはハッピが配られ、よりお祭りらしいムードを演出します。
そして迎えた13時。いよいよ選手の入場が始まりました。