Windows Azureコンピューティングサービス
Tech·Ed Japan 2010のビデオ & 資料が一般公開
8月に開催されたTech·Ed Japan 2010のビデオと資料が一般公開された。Windows Azure Platformのセッション4個を含んだ、合計9個のセッションが公開されている。視聴しやすいように、WMV、iPod,PSP用など様々なファイル形式が提供されている。
お勧めのセッションは、マイクロソフト コンサルタントの赤間氏による「既存業務システムのWindows Azureへの移行」である。
図1:既存業務システムのWindows Azureへの移行(クリックで動画ページへ) |
Windows Azure Platformの移行可否や、クラウドに移行することにより変化のある設計についてポイントを説明したセッションである。何でもかんでもWindows Azure Platformにすべきとは言っていないセッションなので安心していただきたい。Windows Azureを採用する前に視聴すべきセッションである。
Windows Azureの構成
Windows Azure Platformの1つであるWindows Azureについて、説明していく。Windows Azureは、ハードウェアやソフトウェア、ネットワーク、ストレージを提供する仮想環境上に構築されたサービスである。仮想環境上に構築されているので、必要に応じて割り当てるマシンを自動的に制御する。負荷が高くなると割り当てるマシンを増やし、負荷が軽減すると割り当て数を減らす。仮想環境上に使用するOSは、Windows Server 2008をペーストしたWindows Azure Guest OSが使用されている。アプリケーションで基盤の情報を取得するとWindows Server 2008で動作していることを確認できる。次の表は、第5回静岡ITPro勉強会でのマイクロソフト砂金氏の資料から抜粋したものである(資料公開先:ShizuokaITpro_Azure)。
CommandLine | E:\base\x64\WaEorkerHost.exe |
MachineName | RD00155D32265C |
OSVersion | Microsoft Windows NT 6.0.6002 Service Pack 2 |
System | D:\windows\system32 |
PROCESSOR_ARCHITECTURE | AMD64 |
RoleRoot | E:\ |
OS | Windows_NT |
コンピューティング サービス、ストレージ サービス、ファブリック サービスの3種類のサービスが、Windows Azureの構成要素である。ファブリック サービスは、Windows Azureの裏側で動作する。コンピューティング サービスとストレージ サービスがWindows Azureの表側で動作する。
図2:Windows Azureを構成する3つのサービス |
Windows Azureでアプリケーションを作成する場合、コンピューティング サービスとストレージ サービスのどちらか、もしくは両方を使用する。コンピューティング サービスとストレージ サービスは、独立したサービスで必要に応じて使い分けることができる。次の図は、Windows Azure PlatformポータルのWindows Azureのサービス作成画面である。コンピューティング サービス(Hosted Services)とストレージ サービス(Storage Account)を選択できるようになっている。
図3:Windows Azureのアカウント作成画面(クリックで拡大) |