沖電気、高速ディープラーニング推論処理をエッジで実現し、クラウドと連携するAIエッジコンピューター「AE2100」を販売開始
沖電気は10月3日、人工知能(AI)によるリアルタイムなデータ活用がクラウドからエッジ領域にシフトしていく市場の要求に合わせ、高速ディープラーニング推論処理をエッジで実現するAIエッジコンピュータ「AE2100」の販売開始を発表した。
「AE2100」は、深層学習の推論環境を提供するインテルのOpenVINOツールキットと、AIアクセラレータ「インテル Movidius Myriad X VPU」を搭載したアーキテクチャーを有する。また、各種センサーを収容するインターフェースや多様な通信方式に対応しているほか、クラウドとの連携機能としてマイクロソフト社のMicrosoft Azure IoT Edge認定を取得しており、クラウドで作成されたAIモデルのエッジへの展開・利用が可能で、IoT活用現場でニーズが高まっている「Intelligent Edge, Intelligent Cloud」のシナリオが実現できるとしている。
近年、5Gに代表される通信技術とデバイス技術の進化により、より現場に近い場所でのリアルタイムなデータ活用が可能となりつつある。これに伴い、AI機能は、クラウド領域からエッジ領域に移り変わろうとしており、ディープラーニングの学習モデル処理をクラウドで行い、エッジ領域ではその学習モデルを利用した推論処理を素早く実行して、その結果をクラウドにフィードバックすることが必須となりつつある。また、すべてのAI機能をエッジ領域で動作させるのではなく、新たな学習モデルをクラウドから配信するなど、クラウド側との連携が可能なAIエッジ装置も必要となる。沖電気では、製造、建設、インフラ、防災、金融・流通、交通、海洋の各注力分野に特化し、センシング技術、ネットワーク技術、データ処理技術のノウハウを活かし、エッジ領域において、IoTとAIを活用した多くのユースケースを保有しており、「AE2100」は、これらのノウハウをベースに開発されている。
(川原 龍人/びぎねっと)
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