2021年のVR/ARヘッドセット出荷台数は前年比348.4%の大幅成長、1,000万台に迫る
先週もVR/ARに関する多くのニュースが報じられました。中でも注目すべきは、リサーチ会社のIDCが発表した2021年のAR/VRヘッドセット市場概況のニュースでしょう。
IDCによれば、2021年のヘッドセット出荷合計は約970万台を数え、今後4年間でも3倍近い成長が見込まれるとのこと。同社はデバイス出荷増の背景として、リモートコラボレーションやバーチャルイベント、他者との体験の共有といったユースケースを指摘。こうした場面での需要がビジネス分野でも顕著に高まっているとしています。
2021年、VR/ARヘッドセット出荷台数は1,000万台に迫った――IDCが発表
リサーチ会社のIDCは、2021年第3四半期時点のAR/VRヘッドセット市場概況を発表しました。同社によれば2021年のAR/VRヘッドセットの出荷台数はVRヘッドセットが936万台、ARヘッドセットが33万台となり、前年比で348.4%と大幅な成長を遂げました。
出荷台数のうち一体型VRヘッドセットが89.8%と大半を占めていますが、2023年以降にARヘッドセットの比率が急増し、2025年にはヘッドセット全体の3分の1を占めるとIDCは予測しています。本ニュースの詳細はこちら:
2021年、VR/ARヘッドセット出荷台数は1,000万台に迫った――IDCが発表
https://www.moguravr.com/idc-vr-ar-headset-market-overview/
VR/ARでの利用も視野、「電子コンタクトレンズ」を開発するInWith
米InWith Corporationは、電子ソフトコンタクトレンズ・プラットフォームを発表しました。ソフトコンタクトレンズ素材に回路部品を統合し、最終的にはVR/ARでの利用や視力補正等を実現する見通しです。
この技術の最初の応用先は、モバイル機器による「調整可能な視覚」と、モバイル機器の制御と結びついた「拡張された視覚」になるとのこと。またInWith Corporationは、さらなる応用方法について「現実世界とメタバースを行き来するための、事実上見えない方法を提供することかもしれません」とコメントしています。
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VR/ARでの利用も視野、「電子コンタクトレンズ」を開発するInWith
https://www.moguravr.com/inwith-electronic-contact-lenses/
HTCがVRヘルスケアのXRHealthと提携、VRでの医療ソリューション展開へ
HTCは、VRヘルスケア企業XRHealthとの提携を発表しました。VRヘッドセット「VIVE Focus 3」「VIVE Flow」を使用し、医療機関向けにバーチャル診察ソリューションを提供します。患者は自宅から「VIVE Flow」を使い、理学療法や作業療法、疼痛処理、リアルタイムでの臨床医との面談を受けることが可能になります。
今回の提携に際し、XRHealthのCEOであるEran Orr氏は「患者へのバーチャル治療の提供は、場所に関係なくすべての人に、最も革新的なソリューションを提供し、すべての臨床医の業務を強化することになるでしょう」とコメントしています。
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HTCがVRヘルスケアのXRHealthと提携、VRでの医療ソリューション展開へ
https://www.moguravr.com/htc-xrhealth-cooperation/
中国TCL、スマートグラス「LEINIAO AR」のコンセプトモデルを発表
中国の家電メーカーTCLは、スマートグラス「LEINIAO AR」のコンセプトモデルを発表しました。プロトタイプのため発売日や価格、詳細なスペック等は明らかにされていません。
LEINIAO ARにはウェーブガイド技術を使って情報や画像を表示するマイクロLEDカラーディスプレイが搭載されています。公開されたティザー動画では、ビデオ会議への参加や道順の表示、写真撮影、複数の仮想ディスプレイを使って仕事をするようすが示されています。同社は2月のMobile World Congress(MWC)前後で実用版を展示する意向を示しています。
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中国TCL、スマートグラス「LEINIAO AR」のコンセプトモデルを発表
https://www.moguravr.com/leiniao-ar/
※本ニュース記事は「Mogura VR」から提供を受けて配信しています。
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