Eclipse実践プラグイン開発 2

プラグインの配布とインストール

はじめに今回はプラグインの配布と、インストールの方法について説明します。前回作成した「Hello プラグイン」を使用しますので、作成されていない方は、前回の「Eclipseとプラグイン」を参考に作成してください。

大森 洋行

2005年7月11日 20:00

はじめに

今回はプラグインの配布と、インストールの方法について説明します。前回作成した「Hello プラグイン」を使用しますので、作成されていない方は、前回の「Eclipseとプラグイン」を参考に作成してください。

「Hello プラグイン」は、前回のままでは自分のEclipseのランタイム・ワークベンチしか使うことができません。Eclipseの本体や他のパソコンの Eclipseで使うためには、インストールできる形(デプロイ可能なプラグイン)にする必要があり、手動による方法と更新マネージャーを使用する方法が あります。2つの方法の流れを以下に示します。

手動による配布とインストール
  1. プラグインのエクスポート
  2. インストールする
更新マネージャーを使用する配布とインストール
  1. フィーチャーを作る
  2. 更新サイトを作る
  3. インストールする

手動による方法はエクスポートという作業で、デプロイ可能なプラグインのZIPファイルを作成し配布します。そして、そのZIPファイルをEclipseがインストールされているディレクトリに展開してインストールします。

手動による配布とインストール

それでは手動による方法でプラグインをエクスポートする手順を説明します。

1. プラグインのエクスポート
「プラグイン・プロジェクト」からデプロイ可能なプラグインのZIPファイルを作成します。
2. インストールする
ZIPファイルを配布し、インストールします。
表1:手動による配布とインストール

プラグインのエクスポート

はじめにプロジェクト「examples.hello」上で右クリックし、表示されたメニューから「エクスポート」を選択します(図1)。

エクスポートの選択
図1:エクスポートの選択
 

表示された「エクスポート」ウィザードから「デプロイ可能なプラグインおよびフラグメント」を選択し(図2の1)、「次へ」ボタンをクリックします(図2の2)。

エクスポート・ウィザード
図2:エクスポート・ウィザード
 

表示された「エクスポートおよびフラグメントのエクスポート」ウィザードにおいて、「使用可能なプラグインおよびフラグメント」の「examples.hello」をチェックします(図3の1)。そして「エクスポート・オプション」の「次の項目としてデプロイ」から「単一のZIP ファイル」を選択し(図3の2)、「宛先」の「ファイル名」に作成するZIPファイルのパスを入力します(図3の3)。

最後に「終了」ボタンをクリックすると(図3の4)、「宛先」の「ファイル名」に入力したZIPファイルが作成されます。ZIPファイルにソース・コードを含めるときは、「エクスポート・オプション」の「ソース・コードを組み込む」をチェックします。

エクスポートおよびフラグメントのエクスポート
図3:エクスポートおよびフラグメントのエクスポート

以上で、デプロイ可能なプラグインのZIPファイルを作成することができました。

インストールする

プラグインの配布方法は、プラグインの提供者がエクスポートによって作成したZIPファイルをメールやWebサイト、ファイル・サーバなどに保存し、プラグインの使用者がそのZIPファイルを取得します。

インストール方法は、取得したZIPファイルをEclipseがインストールされているディレクトリに展開し、Eclipseを再起動することでインストールできます。

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