最新Eclipse 3.1によるEclipse再入門 4

クラス名を変更する

クラス名を変更する

仕様変更などでクラスの持つ責務が変更されたり、クラス名称付与のルール変更などでクラス名を変更する必要が生じる場合があります。最近のアプリケーション開発はクラス名がXMLファイルに記述されることも多いため、名称変更に手間がかかることがあります。

そんな時は、変更したいクラス名を右クリックし、「リファクタリング→名称の変更」をクリックします。型の名前変更ウィンドウの「非Javaファイル内の完全修飾名を更新」にチェックを入れ、同時に修正したいリソースファイル名を「ファイル名のパターン」に入力します。

クラスの名称変更
図6:クラスの名称変更

プレビュー表示された修正を確認し、「OK」ボタンをクリックします。すると、プレビューで表示された修正内容がファイルに反映されます。

後で気付いた必要なパラメータを自動的に追加する

メソッドをコーディング中、実はパラメータ(入力引数)で受け取ったほうが汎用性が高いと気付いたり、そもそもパラメータが足りなかったことに気付くことがあります。

パラメータにするべきだったコード

public List exampleMethod() {
   List list = new ArrayList();
   list.add("message");   //文字列はパラメータにするべきだった
   return list;
}

そのような時は、パラメータにしたい部分にカーソルを置き、右クリックして「リファクタリング→パラメータの導入」をクリックします(図7)。

パラメータを外出しにリファクタリング
図7:パラメータを外出しにリファクタリング
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

パラメータの導入ウィンドウでパラメータの変数名を設定し、「OK」ボタンをクリックします(図8)。

リファクタリングするパラメータの名称
図8:リファクタリングするパラメータの名称

メソッドのパラメータが追加され、呼び出し元にコーディングしておいたパラメータが挿入されます。

パラメータ化されたコード

public List exampleMethod(String string) {
   List list = new ArrayList();
   list.add(string);   //パラメータ化された
   return list;
}

呼び出し元にパラメータが移動

HelloWorld helloworld = new HelloWorld();
helloworld.exampleMethod("message");

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オープンソースの統合開発環境として定番の地位が揺るぎないEclipse(エクリプス)。プラグインによりその機能を自由に拡張することができるアーキテクチャによって、今ではJava開発環境の枠を越えて汎用的なアプリケーションフレームワークとして利用されている。2005年末に正式リリースされたサーバサイドWebアプリケーション開発環境Web Tools Platform(WTP)、Webを超えたユーザーインターフェースを提供するEclipse RCP(Rich Client Platform)など、Eclipseの最新版3.1とその周辺技術にスポットを当て、最新情報を余すことなく解説!

発売日:2006/02/02発売
定価:\2,079(本体 \1,980+税)

 

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