(特集)不滅のJava 1

Javaサーバサイドアプリケーションで利用可能なプロファイラ

Javaサーバサイドアプリケーションで利用可能なプロファイラ

プロファイラには、商用製品からオープンソースまで様々なものが存在します。表3は、Javaサーバサイドアプリケーションで利用可能なプロファイラの例です。


分類 プロダクト名 開発元
オープンソース NetBeans Profiler
JBoss Profiler Extension
Eclipse TPTP
NetBeans.org
JBossLabs
Eclipse TPTP Project
商用製品 OptimizeIt
Introscope
JProve
Borland
Wily
Quest Software
表3:Javaサーバサイドアプリケーションで利用可能なプロファイラ

オープンソースのプロファイラは無償で手軽に使えることもあり、利用が広がっています。これらは「NetBeans Profiler」や「Eclipse TPTP」のように、IDE(統合開発環境)のプラグインとして提供されることが一般的です。

上記のプロファイラの中から「NetBeans Profiler」を取り上げ、次回以降の連載で詳しく紹介して行きます。

サンプルアプリケーションの準備

プロファイラをインストールする前に、アプリケーションを動作させるための環境や、プロファイル対象となるアプリケーションを準備します。

本連載では、WebアプリケーションサーバとしてJBossを利用します。JBossの動作環境として、Linuxのディストリビューションの1つ である「CentOS」を用意します。また、サンプルアプリケーションはSpring Frameworkが提供するペットストアのアプリケーションを利用します。

   本稿で想定している動作環境の各バージョンは、以下の通りです。


  プロダクト名 バージョン
OS CentOS 4.5
JDK Sun JDK 1.5.0_12
Webアプリケーションサーバ JBossAS 4.2.1GA
表4:サーバ動作環境

OSやJDKについては、あらかじめインストールされているものとします。

JBossASのインストール

まず、WebアプリケーションサーバであるJBossASをインストールします。JBossASはJavaEEの規格に準拠した、オープンソースのWebアプリケーションサーバです。以下のダウンロードサイトにアクセスし、JBossASの最新安定バージョンである4.2.1GAの「Download」リンクをクリックします。



JBoss Application Server Downloads
http://labs.jboss.com/jbossas/downloads

プロダクトはいくつかの形式で配布されていますが、ここではZIP形式のバイナリファイルである「jboss-4.2.1.GA.zip」を選択してダウンロードを行います。ダウンロードが終了したら「jboss-4.2.1.GA.zip」をインストールディレクトリに展開します。

ここでは、/opt/jbossディレクトリ以下に展開することとします。



# mkdir /opt/jboss
# unzip jboss-4.2.1.GA.zip -d /opt/jboss

インストール作業はこれで終わりです。早速JBossASを起動してみましょう。



# cd /opt/jboss/jboss-4.2.1.GA/bin
# ./run.sh &

起動ログがコンソールに表示されますが、途中でExceptionが発生せずに、最終的に以下のようなメッセージが表示されれば起動完了です。



13:14:20,812 INFO [Server] JBoss (MX MicroKernel) [4.2.1GA (build: SVNTag=JBos
s_4_2_1_GA date=200707131605)] Started in 29s:984ms

を停止するときは、以下のコマンドを実行してください。



# ./shutdown.sh -S

 

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