今すぐできるPostgreSQLチューニング 3

テスト用サーバマシンをチューニング

テスト用サーバマシンをチューニング

   それでは、いつものようにテスト用サーバマシンをチューニングしてみましょう。

   テーブルスペースを使ってI/O負荷の分散を行ってみます。負荷分散ポリシーは上で説明したシンプルなものを用います。なおテスト用サーバマシンの仕様などは第1回の記事を参照してください。

   まずはハードディスクの増設ですが、テスト用サーバマシンはすでに増設ハードディスクが/disk2にマウントされていますので、これを使います。

   次に増設ハードディスク上にテーブルスペースのためのディレクトリを作成します。ここではpgdataというディレクトリを作成します。フルパスでは/disk2/pgdataとなります。

   そしてPostgreSQLサーバプロセスからアクセスできるように、pgdataのオーナーとパーミッションを設定します。これらの作業はサーバマシンのシェルから行います。
 

root# mkdir /disk2/pgdata
root# chown postgres /disk2/pgdata
root# chgrp postgres /disk2/pgdata
root# chmod 700 /disk2/pgdata

   次にテーブルスペースを作成します。テーブルスペース名は"disk2"とします。psqlコマンド等でPostgreSQLサーバに接続して、CREATE TABLESPACE文を実行します。

   その後ベンチマーク用のデータベースを今作成したテーブルスペース上に作成します。データベース名は"bench2"とします。これらの作業は psqlコマンド等でPostgreSQLサーバに接続して行います。その際、接続ユーザは"postgres"等の特権ユーザでなければなりません。
 

template1=# CREATE TABLESPACE disk2 LOCATION '/disk2/pgdata';
CREATE TABLESPACE
template1=# CREATE DATABASE bench2 TABLESPACE disk2;
CREATE DATABASE

   以上の作業により、負荷分散ポリシーに則った構成でbench2というデータベースが作成できました(図1)。このbench2データベースを用いれば、負荷分散によるパフォーマンス向上が得られるはずです。

I/O負荷の分散の構図
図1:I/O負荷の分散の構図

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