PostgreSQLとOracleによるデータベース相互移行マニュアル 2

Ora2Pgのインストール

Ora2Pgのインストール


   Ora2Pgを使うには、まずPerl5の実行環境が必要です。次に、DBD-Oracleがインストールされている必要があります。Perlには DBIというDBアクセスの汎用インターフェイスがありますが、DBDOracleは、このDBIのOracle用のドライバモジュールです。最新のバー ジョンは、次のURLより入手できます。

   詳しいインストールの方法は、モジュールに付属のドキュメントを参照してください。なお、 Oracle10gなどには、Perl 5の実行環境と同モジュールがあらかじめORACLE_HOMEフォルダのperlフォルダに入っているようですので、そちらを使うこともできます。

 

Ora2Pgの使い方


   PostgreSQLのcontrib/oracleフォルダの中にora2pg.plファ イルがあります。このファイルは、Ora2Pgモジュールを使ってデータを移行するサンプルプログラムになっています。これを参考にするか、あるいは直接 書き換えるなどして、リスト1のようなプログラムを作成します。このプログラムは、テーブルの定義をエクスポートするものです。
 

#!/usr/bin/perl

BEGIN {
$ENV{ORACLE_HOME} = 'C:/Oracle10g/ orahome';
$ENV{NLS_LANG} = 'japanese_japan. JA16EUC';
}

use strict;
use Ora2Pg;

my $schema = new Ora2Pg (
datasource => 'dbi:Oracle:host= localhost;sid=ORA10',
user => 'tsukaeru',
password => 'sql',
schema => 'TSUKAERU',
type => 'TABLE',
debug => 1
);

$schema->export_schema('schema.sql');
exit(0);

 

リスト1:export_schema.pl


   次に、Ora2Pg.pmとexport_schema.plがあるフォルダで、「% perl.exe -I.export_schema.pl」のように実行します。

   -Iオプションは、モジュールをインクルードするパスを追加するオプションです。

   すると、schema.sqlというファイルが出力されます(図2)。schema.sqlファイルは、EUCの文字コードに対応したテキストエ ディタなどで開いてください。この時点で既に、テーブル定義中のデータ型はPostgreSQL用に修正されています。

schema.sqlの中身

図2:schema.sqlの中身
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大表示します)

 

 

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