デージーネット、GUIから負荷分散用ソフトウェアKeepalivedの設定を可能にするOSS「ILUKA」を公開
デージーネットは8月6日、負荷分散用ソフトウェア「Keepalived」の管理をウェブインターフェースから行うためのOSSである「ILUKA」を公開した。「ILUKA」を使う事で、Keepalivedの設定を視覚的に操作できるようになり、より使いやすい負荷分散システムを構築する事が可能になる。
クラウド環境で少し大きめのシステムを構成するときには、負荷分散装置を使う事が少なくない。しかし、ほとんどのクラウド業者では、負荷分散装置の利用料は非常に高く設定している。デージーネットではKeepalivedにより負荷分散システムをサーバとして構築する事で、負荷分散装置の利用料を削減し、クラウドの利用コスト低減を目指す提案をしてきた。
Linuxを負荷分散装置として使用する際に便利なKeepalivedだが、一方でKeepalivedの設定はコマンドラインからの操作となる。設定ファイルを書き換え、その内容を反映するためにコマンドを実行する操作が必要となり、Linuxに詳しいオペレータにしかできない作業だった。このようなテキストベースでの管理には手間が掛かる。また、Linuxシステムの知識がないと管理できないため扱える人が限定され、負担が集中してしまう。
今回デージーネットが公開した「ILUKA」は、Keepalivedの設定ファイルを更新してリロードを行う、一連の設定変更操作をする事ができる。Keepalivedの設定は通常はテキストベースで行われている。これをウェブインターフェースから設定変更できるようになる。そのため、専用の負荷分散装置と同じように管理を行う事ができ、管理の負担を削減する事ができる。
「ILUKA」はオープンソースソフトウェアとして公開しているので、誰でも自由に利用できる。今まで煩雑で難しかったテキストベースでの設定を、ウェブインターフェースから視覚的に行える為、使いやすいシステムを構築する事ができるようになる。
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