デスクトップ仮想化最新技術XenDesktop 4 FP1/XenClient

2010年6月1日(火)
北瀬 公彦

ローカル仮想PC型(XenClient)

ローカルPCの仮想ソフトウエア上で仮想マシンを起動し、仮想マシンにインストールされているOSのデスクトップを使用する方法です。

上記の4つのアプローチと違い、オフラインでも使用が可能です。外出などが多い営業社員向けのアプローチとして使われることや、個人用と会社用デスクトップを1つのローカルPCで持つアプローチとして使われることが想定されています。

現在使用可能なデスクトップ仮想化の技術は、基本的にネットワークが接続されている環境で使うものがほとんどです。一方、シトリックスでは、Intel vProテクノロジに対応したPCで動作するクライアント・ハイパーバイザ「XenClient」を開発しており、2010年5月にCitrix XenClient ExpressとしてRC版を公開しました。こちらから無償でダウンロードできます。

仮想マシンのイメージがセンターで集中管理され、XenClientがインストールされているローカルPCからの要求に応じて、必要な仮想マシンを提供することが可能になります。

Citrix XenClient Expressは、下記の3つのコンポーネントで構成されています。

1. XenClientベアメタル・ハイパーバイザ

XenServerで採用されているXenハイパーバイザをベースに、Intel VT-x、VT-dを利用したType1ハイパーバイザです。

仮想化ソフトウエアをインストールするためにOSが必要となるType2ハイパーバイザと比べて、セキュリティ、パフォーマンスの点で優れています。

1つの仮想マシンからグラフィックス・カードにパス・スルーでアクセスできます。これにより、高解像度グラフィックス・アプリケーションを使用することが可能です。

仮想マシン上で動作するアプリケーション・ウインドウをほかの仮想マシンのデスクトップに画面転送させることも可能です。これにより、よりセキュアにアプリケーションを使用することが可能となります。

2. Citrix Receiver for XenClient

Citrix Receiver for XenClientは、作成した仮想マシンのイメージを管理サーバー(Synchronizer)にアップロードしたり、同期したり、ダウンロードしたりします。

これにより、IT管理者はイメージ作成用のXenClientマシンを1つだけ用意しておけばよくなります。仮想マシンを作成し、イメージを管理サーバー(Synchronizer)に登録しておけば、XenClientが入っているほかのマシンから管理サーバーにアクセスするだけで、仮想マシンを配信することができます。

3. Synchronizer for XenClient

仮想マシンのイメージを管理しておくサーバー・コンポーネントで、XenServerの仮想アプライアンスとして提供されます。配信する仮想マシンにリースする期間の設定やイメージのバックアップ・スケジュール、USBデバイスなどへのアクセス制御などを設定することが可能です。

現状のXenClientに必要なスペックについてはこちらを参照ください。

図6: Citrix XenClient(クリックで拡大)
CloudStack Day Japan 2014実行委員

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