Worker RoleでWebアプリケーションを動かしてみよう

2011年5月26日(木)
田口 一博小木 ナツキ

ポート番号の確認

開発環境の場合、エンドポイントで指定したポート番号が使われていると、指定したポート番号と異なるポート番号でサービスが開始されます。ポート番号の確認は、タスクトレイにあるWindows Azure Emulatorアイコンを右クリックしてWindows Azure Compute Emulatorを表示し、[Service Deployments] – [deployment] - [Service Details]で可能です(画面8)。

画面8:ポート番号の確認(クリックで拡大)

WordPressのインストール

[田口] PHPも問題なく動いたので次はWordPressをインストールしましょう。
  
  

[小木] WordPressフォルダを丸ごとコピーして、wp-config.phpを修正。あとはブラウザでアクセスしてインストールかな。
  

[田口] そうですね。WebsitesフォルダがWebルートになるので、Websitesフォルダの直下にWordPressをコピーしてください。それと今回はURLRewriteを使わないのでapplicationHost.configから削除しておいてください。

[小木] はい。applicationHost. Configの修正も行いますね。では、ではインストールしますね。
 

前回のWebロールプロジェクトにある WordPressフォルダをVisual Web DeveloperのWebsitesフォルダの直下にコピー、プロジェクトに追加して、先ほど作成したローカルのデータベースで動くようにwp-config.phpを修正します。

wp-config.php 設定例)

define('DB_NAME', 'wordpress2');
define('DB_USER', 'wp-sqlsrv');
define('DB_PASSWORD', 'P@ssw0rd');
define('DB_HOST', '.\SQLExpress');
define('DB_TYPE', 'sqlsrv');
define('DB_CHARSET', 'utf8');
define('DB_COLLATE', '');

[applicationHost.config] を修正して下記の行を削除します。

<add name="URLRewrite" image="%windir%\system32\inetsrv\rewrite.dll"    />
<add name="URLRewrite" /> 

※実際には上記の2行は離れた場所に記載されています。注意してください。

デバッグを開始します。準備が完了したらブラウザでhttp://127.0.0.1:81/wordpress/ にアクセスしてインストールを行ってください。
※ポート番号は異なる場合があります。

[小木] インストール終わりました!管理画面で投稿して問題なく表示されていることも確認済みです。
  

[田口] よくできました。次はAzureで動かしますので、wp-config.phpをSQL Azureを使うように変更してください。
  

[小木] せっかくローカルで動くように修正したのにぃ。はいはい、変更しましたよ~!
  

[田口] (無視無視・・・)
  

wp-config.php 設定例)

define('DB_NAME', 'wordpress2');
define('DB_USER', 'installxxxxx@o8nfhxxxxx');
define('DB_PASSWORD', 'password');
define('DB_HOST', ' o8nfhxxxxx.database.windows.net');

[田口] 次はAzureへの配置ですが、今回は自動で配置しましょう。
  
  

[小木] 簡単に配置できる自動を使っていいんですね♪やったー!
  
  

[田口] (機嫌が直るのはやいな・・・)Visual Web Developerから自動で配置するには、Windows Azure ストレージを使いますので、まずはストレージサービスを作成してください。

[小木] はーい。ホスティングサービスと同じようにデベロッパーポータルで作成ですよね。では、作りまーす。

ストレージサービスの作成

デベロッパーポータルにアクセスし、ページ左下の[Hosted Services, Storage Account & CDN]をクリック、左上の[Storage Accounts]をクリック、自動的にサブスクリプションが選択されているので、そのままページ上部にある [New Storage Account]をクリックします。

Create a New Storage Account ダイアログが表示されたら、URLを入力し、Choose a region or affinity group で、ホスティングサービスを作成したときの地域を選んで[OK]ボタンをクリックします(画面9)。

画面9:Create a New Storage Accountダイアログ

[小木] ストレージサービスの作成が完了しました。当然、Endpoints(各URL)、Primary access key、Secondary access keyはコピーして、念のためキャプチャーもしてあります!(画面10)。

画面10:ストレージ情報(クリックで拡大)

[田口] 今日も調子良さそうですね(まぁ今回は使わないんだけど・・・)。

スカイコード株式会社

主にマイクロソフトの技術を中心としたプログラマ兼システム管理者兼コンサルタント兼雑務係として従事。Microsoft Azureで少しでもラクに楽しく生きていこうと企む毎日。基本怠け者。

株式会社タクシーサイト

タクシーサイト開発担当。業務システムの開発に4年間従事。PHP、Object Pascal、C#などでプログラムの基礎の基礎を学び、その後他業種へ転職。ブランク後現在の会社に入社し、クラウドを一から勉強中。

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