ゼロからはじめたWindows Azureのまとめ
Windows Azureでの作業を振り返ってみて
[田口]今回でいよいよ最後です。まずは今までの作業を振り返ってみましょう。
[小木] はい。田口さんの「ゼロからはじめるWindows Azure」プライベートセミナーも、今回でとうとう最後なんですね~。なんか寂しいです。
[田口] (プライベートセミナーって何だ・・・)
[小木] 最初の方(第1回 / 第2回)では、開発環境やAzureでPHPのアプリケーションを動かすための準備を行い、中盤(第3回 / 第4回)でAzureの申し込みからアプリケーションの配置(デプロイ)、後半(第5回 / 第6回)はWorkerロールでHWC(Hosted Web Core)を使ってWordPressをAzure上で動かしたり、Windows Azure Companionを使った簡単なインストールもしました。振り返ってみると・・・私ってかなり成長しましたよね。
[田口] (自分で言うかな・・・)まあ、確かに成長しましたね。最初はAzureというより、PHPをIISで動かすこともできなかったんですからね。
[小木]まぁそうなんですけどね~。これからWindows ServerとIISの組み合わせでPHPを使うケースはあると思うので、PHP on IISを見て勉強しましたよ。PHPプログラミング経験はあるので基本的な部分は理解できた・・・つもりです。
画面1:PHP on IIS(クリックでサイトに移動) |
[小木] 振り返ると、Azureの申し込み、登録からアプリケーションの配置までの一連の作業が思ったほど難しくないし、WebPIなどのインストールを簡単にするツールもいろいろ提供されていて、基本的にはGUIで設定できるのでわかりやすかったですね。開発環境を作成するだけでも、とても大変で時間が掛かるのだろうと思っている人も、まずは最初の一歩を踏み出してみることが大事ですね。
画面2:Web PI(Web Platform Installer)(クリックでサイトに移動) |
[小木] Azureで実行されるアプリケーションには2種類のロール(役割)があり、基本的には、「IISでWebアプリケーションを動かす場合はWebロール」「IIS以外の主にバックグラウンド処理に使われるのがWorkerロール」と分かれているんですよね。
[田口] そうですね。
[小木]ただ、HWCを使ってWorkerロールでアプリを動かすという方法があることには驚きましたねぇ。近く機能拡張もあるみたいですし、WebロールとWorkerロールの使い分けって悩むところですね。もうすぐ出る(11月30日現在ベータ版を提供中)、ほぼWindows Server 2008 R2と言われているVMロールもあるので、さらに難しくなりますね。まあ、楽しみでもありますけど♪
また、今回実際にAzureに触れながらインストールしてみて、ASP.NET以外のプログラムもAzure上で動かすことができるということがわかりました。使用できる場面って意外と幅広いですよね。もっとマイクロソフト専用クラウド!って感じの限定的なものだと思ってました。