PowerShellを使用したAzureの管理(2)

2011年8月30日(火)
bird982000(監修:山田祥寛)

VIPスワップとサービスの停止

設定が確認できたところで、サービスをステージング環境からプロダクション環境にVIPスワップします。

  PS C:\> Move-Deployment -subscriptionId $SubscriptionId -certificate (get-item cert:\CurrentUser\MY\$thumbprintInUpperCase) -serviceName $serviceName -Name TestDeploy

  SubscriptionId                Certificate                   ServiceName                   OperationId
  --------------                -----------                   -----------                   -----------
  1234e596-c473-4998-ab21-1a... [Subject]...                  bird982000                    e630ebdca6a346448317d2fbd9...

これでステージング環境とプロダクション環境のサービスが変更されます。

次にサービスを停止してデプロイしたパッケージを削除します。サービスの停止はSet-DeploymentStatusコマンドを使用します。なお、Azureポータルでは稼働中のサービスをそのまま削除できますが、Cmdletsを使用した場合は停止が完了しなければ削除できません。

  PS C:\> Set-DeploymentStatus -Status Suspended -Slot Production -ServiceName bird982000 -subscriptionId $SubscriptionId -certificate (get-item cert:\CurrentUser\MY\$thumbprintInUpperCase)

  SubscriptionId                Certificate                   ServiceName                   OperationId
  --------------                -----------                   -----------                   -----------
  1234e596-c473-4998-ab21-1a... [Subject]...                  bird982000                    c04938fb3a414926b539161113...

コマンド発行後、程なくしてサービスが停止します。今回はプロダクション環境に展開済みのサービスを停止するために-SlotでProductionを指定していますが、Stagingを指定することでステージング環境も停止できます。

最後に停止したサービスを削除します。

  PS C:\Users\nori> Remove-Deployment -Slot Production -ServiceName bird982000 -subscriptionId $SubscriptionId -certificate (get-item cert:\CurrentUser\MY\$thumbprintInUpperCase)

  SubscriptionId                Certificate                   ServiceName                   OperationId
  --------------                -----------                   -----------                   -----------
  1234e596-c473-4998-ab21-1a... [Subject]...                  bird982000                    5f238705958145d78786016ac8...

コマンドの引数は他と同じですので解説しません。実際の管理ポータルと見比べつつ試してみてください。結果として、以下のようにサービスが削除されていることが分かると思います。

図4:サービス削除後の管理ポータル

次回の案内

いかがでしたでしょうか?Cmdletsを使用してWindows Azureの運用が可能なことがお分かりになったかと思います。コマンドをスクリプト化することにより自動運用が可能になります。今回は紙面の都合もあり、変更コマンドのみを紹介してきましたが、確認のためのコマンド類もそろっています。また、今回紹介しきれなかった機能なども詳細は「IT Pro (IT 担当者) のための Windows Azure Platform 運用管理ガイド」に詳しく解説されていますので、ぜひこちらも見てください。

Azure Portalを使用した運用はGUIで分かりやすく、Azureのみで構成されたシステムならば十分ですが、自動化の製品群を組み込んだシステム全体のトータル運用を目指すのであれば不十分です。前回取り上げたように、セキュリティ面でもAzureポータルを使用した運用と比較して採用を検討しなければならない技術であり、Azureを使用した運用の構築を目指すのであれば取得しなければならない技術ですので、ぜひこの技術も勉強してください。

さて、次回はストレージの管理用のツールを取り上げる予定です。ストレージサービスはサードベンダー製の優れたツールが幾つも存在します。無償のツールを実際に使用して比較してみることで、それぞれの特徴と現場にあったツールの選択が可能になると思います。ぜひ楽しみにしてください。

著者
bird982000(監修:山田祥寛)
WINGSプロジェクト

有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表:山田祥寛)。おもな活動は、Web開発分野の書籍/雑誌/Web記事の執筆。ほかに海外記事の翻訳、講演なども幅広く手がける。2011年3月時点での登録メンバは36名で、現在もプロジェクトメンバーを募集中。執筆に興味のある方は、どしどしご応募頂きたい。著書多数。
http://www.wings.msn.to/

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