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Part6 今こそ災害対策を考える

2011年9月2日(金)
Think IT編集部

事業継続は重要

 ITシステムは、企業の事業を支える重要なインフラであり、欠かせない存在である。ITシステムが長期間にわたって停止する事態や、重要なデータが消失する事態が起こると、企業は経営存続の危機におちいる可能性がある。 こうしたリスクを回避するため、重要なデータを大量にバックアップして長期間保存する仕組みや、遠隔地に災害対策サイトを設けてシステムの継続稼働を実現させる仕組みが、大企業を中心に導入されてきた。 一方、中小企業においては、未だ災害対策が浸透しているとは言えない。災害対策を施すにはそれなりの投資が必要であるため、予算の都合で導入を見送るケースが多かったのだ。また、サーバやストレージ、そしてメーカーごとに異なるレプリケーション・ソフトウェアが利用されており、運用が複雑であったことなども、災害対策の大きな阻害要因となっていた。 しかし、ITシステムへの依存度が高まるにつれて、中小企業でも災害対策を先送りすること自体が経営の大きなリスクとなっている。経営者の重大な課題の1つとして、災害対策が認識されるようになっている。

中小企業の災害対策を支援

 仮に、ストレージが安価に購入できて、なおかつ運用も簡単になれば、中小企業が災害対策を実現できないという状況が一変する可能性がある。 EMCのストレージ「VNXeシリーズ」は、ファイル共有環境(NAS)のボリュームと、ストレージ共有環境(iSCSI SAN)のボリュームを、どちらもレプリケーションできる(図6-1)。

図6-1●NASとiSCSIの両方のボリュームをレプリケーションできる
VNXeでは、ファイル共有環境(NAS)のボリュームも、ストレージ共有環境(iSCSI SAN)のボリュームも、どちらもレプリケーションすることができる。

つまり、サーバ統合でデータをVNXeに集約して管理を一元化し、さらにレプリケーションも統合できる。
 VNXeのレプリケーション機能を利用して、災害対策を実現する場合は、遠隔サイトにVNXeを配備して、リモート・レプリケーションを構成すればよい。
 なお、リモート・レプリケーションは、VNXe同士だけでなく、VNXeの上位機種であるミッドレンジ・ストレージ「VNXシリーズ」や「Celerraシリーズ」との間で実施することもできる。従って、複数拠点の営業所からデータセンターへレプリケーション・データを保管するといった構成も可能になる(図6-2)。

図6-2●VNXe同士の間で遠隔サイト同士をレプリケーションできる
2台のVNXeをそれぞれ遠隔拠点に配置することで、拠点間でリモート・レプリケーションできる。また、上位機種(VNXやCelerra)との間でもレプリケーションできる。

シンプルなレプリカ運用

 従来、ストレージのレプリケーション機能を利用して災害対策を行っている環境では、被災時の切り替え操作やデータの復旧操作において、ストレージの専門知識も必要とされていた。また、各製品によって操作方法が異なる為、運用が複雑化する要因となっていた。 一方、VNXeは、シンプルな運用が可能である。ファイル共有ボリュームを例に、具体的な運用のイメージを紹介しよう。
 レプリケーションの初期設定は、ウィザードで行う。操作はいたってシンプルであり、対象のマシン(コピー先のVNXe)やボリュームを選択するだけでレプリケーションの構成が完了する。また、レプリケーションの同期間隔は、最短5分から24時間までの間で、いつでも自由に設定できる。 さらに、ボタン1つで、レプリケーションの一時停止やフェイルオーバー(同期を停止してコピー先のボリュームを利用可能な状態に変更する処理)が可能だ。このため、災害対策の訓練や計画的なメンテナンスなども、容易に実施できる(図6-3)。

図6-3●ボタン1つでレプリケーションのフェイルオーバーなどが可能
ボタン1つで、レプリケーションの一時停止や、フェイルオーバーを実行できる。


データの一貫性を確保

 事業継続性を設計する上で、特に考慮しなければならない点が、アプリケーション・データの一貫性である。データに一貫性がなければ、リストアする際にデータの不整合が発生して、アプリケーションが迅速に再開できなくなってしまう。
 一般的なメールやデータベース・アプリケーションでは、稼働中にバックアップする仕組みを備えている。ただし、ストレージのレプリケーション機能を利用する場合は、そのような仕組みとうまく連携させて、一貫性のあるデータをリモート・サイトに維持できるよう配慮しなければならない。 アプリケーション・データの一貫性を考慮した災害対策としては、EMCのレプリケーション管理ソフトウェアである「Replication Manager」が有効である。Replication Managerは、アプリケーションのバックアップ機能とVNXeのレプリケーション機能を連携させて処理を自動化し、データの一貫性を維持する仕組みを提供する。これによって、煩雑なスクリプトの作成や運用を回避し、運用の負担とコストを大幅に削減できる。VNXeのレプリケーションは、このReplication Managerの介入によって、事業継続の要件を満たすだけではなく、コストパフォーマンスに優れたインフラとして利用できるようになる。 尚、Replication Managerは、VNXeの「アプリケーション・プロテクション・スイート」と呼ぶソフトウェア・ライセンスに含まれる(図6-4)。

図6-4●VNXeのソフトウェア・ライセンス体系
ソフトウェア・スイート ソフトウェア・パック 内容

トータル・プロテクションパックVNXe3300

トータルバリュー・パックVNXe3100
セキュリティー及びコンプライアンス・スイート   Anti-Virusおよび改ざん防止対応
ローカル・プロテクション・スイート ファイル及ブロックのスナップショット機能を含む
リモート・プロテクション・スイート  災害復旧およびびじねす継続性に最適
アプリケーション・プロテクション・スイート  アプリケーションベースのデータ保護に最適な機能を含む

標準装備:Unisphere、プロコトル(CIFS,NFS,iSCSI)、圧縮・重複除外(File dedup)、新プロビジョニング ※NXe3100V基本ソフトウェアに含まれる


使いたい機能に合わせて4種類の機能スイートを用意している。Replication Managerは「アプリケーション・プロテクション・スイート」に含まれる。

VNXeのソフトウェアは、シンプルな体系でパッケージ化されており、災害対策のみならず、セキュリティやコンプライアンスなど、それぞれ目的に沿ったかたちで利用できる。
 VNXeは、低価格で導入出来るため設備投資コストの負担を軽減出来る。また、管理も容易であるため、運用が複雑化する懸念も払拭される。これまで災害対策の導入をちゅうちょしていた中小企業にとって、VNXeのソリューションは非常に有効だと言える。


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2004年の開設当初からOSS(オープンソースソフトウェア)に着目、近年は特にクラウドを取り巻く技術動向に注力し、ビジネスシーンでOSSを有効活用するための情報発信を続けています。OSSに特化したビジネスセミナーの開催や、Think IT BooksシリーズでのWeb連載記事の電子書籍化など、Webサイトにとどまらない統合的なメディア展開に挑戦しています。

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