VMware vCenter CapacityIQの基礎知識
2011年9月7日(水)
用語集
さて、本連載ではCapacityIQについて解説しますが、本連載で使用する用語の意味を確認しておきます。
- VMware vSphere 4
- VMware ESXi/ESXおよびvCenterサーバーなどで構成される、VMware社のデータセンター向けサーバー仮想化ソリューションスイート。
- VMware ESXi/ESX
- IAサーバーの仮想マシンを提供する仮想化ハイパーバイザープラットフォーム。
- VMware vCenterサーバー
- 複数のVMware ESXi/ESXを一元管理するためのWindowsサーバーサービス。パフォーマンス情報収集のほか、Windows(Active Directory)ベースのユーザー管理および、vMotion、VMware HA、VMware DRSなどの可用性向上機能の設定または制御を行います。
- VMware vSphere Client
- VMware vCenterおよびVMware ESXi/ESXを管理するためのWindowsクライアントアプリケーション。
- ゲストOS
- VMware ESXi/ESXが提供する仮想マシン上で動作するOS。
- クラスタ
- 複数のVMware ESXi/ESXを1つのクラスタに参加させることによって、それらの物理リソースを1つのプールとして利用することが可能。VMware HAやVMware DRSを実装するのに必要な概念または仕組み。
- VMware HA
- あるVMware ESXi/ESXで深刻なトラブルが発生した場合に、該当のVMware ESXi/ESXで動作していた仮想マシンを他のVMware ESXi/ESXが改めてパワーオンさせる機能。仮想マシンのダウンタイムを短くすることが可能。ただし、仮想マシンがネットワーク共有ストレージ上に格納されている必要があります。
- VMware DRS
- クラスタ内VMware ESXi/ESXの負荷をなるべく均一に保つための機能。仮想マシンをパワーオンするときにクラスタ内でリソースに最も余裕があるVMware ESXi/ESXを選択できるほか、クラスタ内のVMware ESXi/ESXで負荷に偏りが見られる場合にいくつかの仮想マシンを自動的にvMotionで移動してクラスタ内リソースのバランスを保つことができます。
- リソースプール
- CPUやメモリなどのリソースをまとめて管理するためのユニット。複数ユーザーでVMware ESXi/ESXを共有する場合に、仮想マシン単位ではなくリソースプール単位ごとにリソース管理することで、ユーザーはリソースプールを超えない範囲で自由に仮想マシンを動作させることができます。
- vCenter CapacityIQ
- 仮想環境内のリソース監視を行う仮想アプライアンス。
- Object(オブジェクト)
- [CapacityIQの用語] 仮想環境を構成するものを意味します。具体的には、データセンタやクラスタ、ホスト、仮想マシンを指します。
- Dashboard(ダッシュボード)
- [CapacityIQの用語] オブジェクト数やキャパシティ使用量の統計を表示します。次週や次月などの将来に、どれだけリソースを使用しているか、またどれだけのリソースが残っているかの予測も表示されます。
- View(ビュー)
- [CapacityIQの用語] 各オブジェクトを評価するのに必要なグラフや表などの情報を提供。Dashboardよりも詳細な情報を見ることが可能。
- Report(レポート)
- [CapacityIQの用語] ViewやDashboardのグラフをPDF形式でレポート化したり、CSV形式でエクスポートしたりすることができます。また、スケジュールタスク設定でレポートのメールを送信できます。
- Trend
- [CapacityIQの用語] 過去から今までの間に、キャパシティの状態がどう変化しているかの傾向を示します。
- Global Settings
- [CapacityIQの用語] グラフのフォーマットや分析手法を設定します。ここでの設定はすべてのグラフに反映されます。
- CapacityIQ Admin Portal
- [CapacityIQの用語] アップグレードやサービス起動/停止など、CapacityIQの管理を行うためのUI。
編集部注:2ページ目と3ページ目の文章を一部修正しました(2011.09.07)
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