VMware vCenter CapacityIQの基礎知識

2011年9月7日(水)
沢田 礼子

VMware vCenter CapacityIQとは

VMware vCenter CapacityIQ(以下、CapacityIQ)は、仮想環境内のリソース監視を行うためのソフトウェアです。現在のリソース使用の推移をグラフで表示・把握できるだけではなく、現在までのトレンド(使用傾向)をもとにいつごろvSphere環境のハードウェアリソースを使い切ってしまうかといったシミュレーションが可能です。

CapacityIQサーバーは、仮想アプライアンスとして提供されています。仮想アプライアンスとは、ゲストOSやアプリケーションがすでにセットアップされている仮想マシンイメージです。仮想アプライアンスをvCenterサーバーからESX/ESXiにインポートすることで、作成済み仮想マシンとして稼働させることができます。仮想アプライアンスを利用すると、ゲストOSやアプリケーションのセットアップ作業を行うことなく、すでにセットアップ済みのアプリケーションを簡単に動作させることができるのです。

CapacityIQのシステム構成

CapacityIQは、図1のようなシステム構成で利用します。

図1:CapacityIQを利用する場合のシステム構成イメージ
株式会社ネットワールド

株式会社ネットワールド所属。VMware製品のプリセールスや仮想化インフラ構築に従事するとともに、VMwareプロダクトのトレーナーを担当。
国外の医学部を卒業後に医師を目指すも、紆余曲折の後IT業界に身を投じる。某大手クライアントのカスタマーサポートセンター、Windows系インフラ構築プロジェクト、Webアプリケーション系運用構築などを経てネットワールド社に入社。趣味は「自宅で仮想化」「三味線」「ネイルアート」など。

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