日本は本当にガラパゴス?アメリカで働く日本人からのメッセージ(米マイクロソフト訪問記その2)

2012年6月22日(金)
浅見 城輝田口 一博

日本的なタスク管理は通用しない

もし部下を持った場合、こまめに進捗をチェックしないと大変なことになります。「このタスクのここまでを、何時までに終わらせてくれ。問題あったらすぐにいってくれ。」と、日々事細かに言わないと何も進んでいない状況に陥ります。

日本ではザックリとした指示でも、行間を読んで期待以上のことを返すことを期待されたりもしますが、こちらでは1から10まで説明する必要があります。上司から部下に丸投げ、なんてことは絶対にありえません。オフショアも同様なので毎日チェックしなければいけないでしょう。ちなみに、行間を読んで仕事をしてくれる日本人は、かなり好意的に受け入れられています。

エンジニアのキャリアパスについては、役割が明確に分かれていて専門性が求められます。日本では優遇されるジェネラリストはあまり重宝されません。自分の専門を超えて人をフォローするなどということはありません。

また、インディビジュアル・コントリビューターという考えがあり、例えばDistinguished EngineerやTechnical Fellowなど専門職用のキャリアプランが用意されています。とはいえ、管理職の方が出世はしやすいです。

  左:スライドにぎっしりまとめられていました
右:成本氏のフランクな話しぶりに参加者の緊張もすっかり解けたようです

人間関係については、上司も2、3年単位で変わるという考えがあるので、ドライなこともあります。むしろ3年同じところにいたら長く感じ、新しいことをやりたい、起業したいという人も多くいます。

プライベートと仕事ははっきり分けています。当然のように家族優先で、家族を優先するために仕事を変えることも当たり前です。遅くても18時くらいには帰宅して家族と夕食を食べます。忙しいと食後にオンラインで仕事をすることはあります。みな趣味も多彩で、逆に趣味が少ない人は、かえってトラブルメーカーで付き合いづらいとみなされることが多いようです。

> 専門性の高いスキルでアップしていくことで昇進していく人もいるんですね。。とはいえ、やはり管理職で昇進する人が多いのは、日本も同じようです。また、最近は日本も少しずつ変わっていますが、いかなる時も家族を優先するという話も印象的でした。

さて、驚くことの多かった成本氏とのミーティングで、アメリカで働くことのヒントが少し見えてきたような気がします。にしても、やはり英語!大事ですね。これからアメリカの企業で働きたいと思っている方の参考になったでしょうか?

Microsoft Home / Microsoft GFS Data centerツアー

マイクロソフトが近い将来の生活イメージを実現した施設、Microsoft Homeを見学させてもらいました。ここで見せてもらったものを、我々が将来手に入れることができる日が来ると思うとワクワクします。

公式のムービーがあったので紹介します。

マイクロソフトのデータセンターも見学させてもらいました。これも当日の体験を紹介することができず残念ですが、一つだけ言えることは、私がこれまでに見てきた日本国内の多くのデータセンターよりも、けた違いに安心してシステムを預けることができる印象を受けたということです。

クラウドはセキュリティが不安だと思ってWindows Azureの利用を尻込みしている方には、(機会があれば)ぜひとも見学に行っていただきたいです。皆さんがサーバーを預けているデータセンターはここまで徹底してやっているでしょうか?

見学に行って見ることのできる全てではありませんが、公式のムービーを紹介します。

株式会社pnop

ネットワーク機器メーカーでの情報システム、DB管理パッケージベンダでのコンサルタント、フリーランスを経て、株式会社pnop(http://www.pnop.co.jp/)代表取締役。
クラウドやデータベースのコンサルティングを中心にWebシステムの構築やWindows 8、KINECT開発なども行う。最近は、Windows AzureでPHPやLinuxなどの非マイクロソフトなテクノロジを利用してサービスを動かすことに喜びを感じる日々。

スカイコード株式会社

主にマイクロソフトの技術を中心としたプログラマ兼システム管理者兼コンサルタント兼雑務係として従事。Microsoft Azureで少しでもラクに楽しく生きていこうと企む毎日。基本怠け者。

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