INSTALL MANIAX 4 決勝レポート(前編)
インストールマニアックスってどんなイベント
4回目を迎えたインストールマニアックスですが、まだ知らない方のために、まずは簡単に説明しましょう。
インストールマニアックスは、与えられた環境の中に一番多くのOSSをインストールして勝敗を決する大会です。2008年に第1回大会が開催されてから今年の大会で4回目を迎えました。
今年は「INSTALL MANIAX 4 Azure祭り 碧空の勇者たち」と題して、クラウド環境であるWindows Azure Platformにどれだけ多くのOSSをインストールできるかという勝負が繰り広げられました。
これまでの大会を振り返ると、第1回大会はWindows Web Server 2008上のIIS7、第2回大会は64ビット版Windows Web Server 2008のIIS7、第3回はHyper-V上の仮想環境にインストールされたWindows Web Server 2008 R2のIIS7.5がインストール対象環境として採用されてきました。
対象となる環境は物理サーバーから仮想サーバーへと移り変わってきましたが、今年はついにクラウドがターゲットです。
物理サーバーや仮想サーバーであれば目の前にあるコンソールからマシンやアプリケーションの状態がいつでも簡単にアクセスでき、問題があればすぐに修正が可能でした。しかしクラウド環境になると、今までの方法が通用しない部分が出てきます。
これまでの大会と比較すると、インストールのテクニック以外に運用・監視に関する技術と、クラウドに対して発想が求められる点がこれまでと大きく異なるポイントになります。
第4回大会のチャンピオンベルトは誰が手にするのか |
予選大会
予選大会は2010年11月20日~12月6日までの期間で行われました。
参加者たちはは各自Windows Azureのアカウントを用意し、インストールに成功したアプリケーションをTwitterに報告することでカウントされていくという方式で行われました。
事前の予想では「50個インストールできればいい方かな?」という話も出ていましたが、いざフタを開けてみるとインストール数の1位を獲得したのは三枝さんの135本!しかも上位3名が100本オーバーという、予想をはるかに超えた熾烈な争いとなりました。
今回の予選では、インストールされたアプリケーションの数だけでなく、インストール作業の手順をまとめたドキュメントも加点対象とする新たな試みが導入されました。最終的に400程のドキュメントが提出され、全てのドキュメントは以下のページから参照することが可能です。
http://maniax.jp/installmaniax/4/report/docs
提出したドキュメントの数だけでなく、予選参加者の投票によるドキュメントの質も評価対象となったため、膨大かつ良質なドキュメントが集まっています。
ドキュメントの部門で1位を獲得したのが田口さん。ドキュメント数84という量もさることながら内容も充実しており、高い評価を集めていました。
決勝大会
そして、去る2011年3月5日、早稲田大学 理工学部キャンパスにおいて「インストールマニアックス4 Azure祭り」決勝大会が行われました。熾烈な予選を通過して決勝大会に進出したのは以下の6名です。当日の意気込みと併せて紹介します。
- 予選総合5位 宇田 周平さん
「初参戦でこういう大会に出場できて光栄です。学生は自分だけで、他の方はIT系の会社で働いているすごい人なので恐縮です。」 - 予選総合4位 田口 一博さん
「皆さんの迷惑にならないよう細々と頑張ります。」 - 予選総合3位 廣瀬 一海さん
「前回のリベンジを果たしたいと思います。」 - 予選総合1位 三枝 貫吾さん
「こういった場は初めてなので緊張しています。作戦は『その場その場で。臨機応変に。』でやっていきます。」 - 前回大会優勝 柘植 英一さん
「あまり準備できていませんが、ライバルはタイガーマスクです。」 - 特別参加枠 伊達 直人さん(タイガーマスク)
「…(無言)」
決勝開始に先立ち各参加者にライバルを尋ねたところ、多くの回答(興味?)は決勝に出場できない参加者に変わって参上したタイガーマスクに集まります。一方のタイガーマスクにライバルを尋ねてみても無言のまま、不気味な沈黙を守っています。