休日に作りたい料理「和の食材で作るイタリアン」レシピ紹介
塩焼きサンマのペペロンチーノ
ちょっと意外な感じがするかもしれませんが、青魚とオリーブオイルの相性は悪くありません。今回のレシピは私の思い付きなのですが、調べてみると日本パスタ協会のお勧めメニューにも、ペンネを使った「サンマのペペロンチーノ」が紹介されていました*2。
サンマは季節感もあって美味しいのですが、なにかの理由で残ってしまうとあまり打つ手がありません。そんな可哀想なサンマをパスタに使うことで、意外な美味しさを発見できるように思います。
また、塩焼きだと、生のように三枚におろす必要もなく、簡単に調理できますし、少し骨が残っても、塩焼きにした時と、パスタにすると時の2度火が入るので、あまり気にならないと思います。
材料
- サンマの塩焼き 1匹分
- ニンニク、唐辛子 各1片
- オリーブオイル
- スパゲッティ 280g(一人当たり70g)
- 塩、コショウ
作り方
- サンマの身と骨を分ける
包丁などを使って、サンマの身と骨を分けます。内臓も使いますが、頭は使いません(ある程度、細かく切ると使っても良いかもしれません)。 - アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノでサンマを焼いていく。
フライパンにオリーブオイルを引き、つぶしたニンニクを入れて火にかけます。ニンニクに火が通ったら、いったん火を止めて、手で半分にちぎった唐辛子を入れてフライパンを回し、油に唐辛子の辛みを移します。
次に、ほぐしたサンマを入れて弱火で焼いていきます。好みだと思いますが、弱火で、じっくりと火を入れた方が、食感もあって美味しいと思います。
サンマのにおいが気になる場合は、白ワインを入れて強火で飛ばすことで、ある程度臭みを消すことができます。焼きたてのサンマであれば必要ありませんが、少し時間がたってしまったサンマの時は、試してみてください。 - パスタを茹で始める。
スパゲッティは、7分程度の茹で時間なので、サンマをフライパンに入れるあたりで、スパゲッティも茹で始めます。 - ソースを仕上げてパスタと和える
パスタの茹で汁をフライパンに入れて、フライパンを振りながら乳化させます。
ソースの塩味は、サンマの塩と、パスタのゆで汁で決めるので、茹で汁の量で塩味を調整します。塩が決まらない時は、直接塩を入れても大丈夫ですが、入れすぎに気を付けてください。
ここに茹で上がったパスタを入れて、絡めれば出来上がりです。パスタを絡める時は火を止めて、パスタにあまり火が入らないようにするのが良いようです。炒めるのではなく、あくまでも絡めるという感じです。
- (1)一晩寝かせたサンマの塩焼き。
- (2)身をほぐして取り出す。
- (3)アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノで焼いていく。
- (4)しっかりと焼くとこんな感じ。
豚肉のピザ職人風
赤・白・緑のいかにもイタリアっぽい色合いの一皿です。特に付け合わせがありませんが、トマトソースと溶けたチーズで、十分なボリュームを感じます。今回は豚を使っていますが、牛の薄切り肉や、鶏を使っても美味しくいただけると思います。
材料
- 豚ロース 4枚
- モッツァレラチーズ 4枚(今回はスライスチーズを使っています)
- トマト缶 1缶
- オリーブ 5〜6粒
- ケーパー 大さじ1
- 塩・コショウ 少々
- オリーブオイル
作り方
- トマトソースを作る
アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノを作り、そこにトマト缶を入れて軽く塩をする。きざんだオリーブと、ケーパーも入れて、5〜10分程度煮詰めて水分を飛ばす。
なお、アンチョビを使っても良いが、使わない方が豚の旨みを感じやすい。 - この間に、豚ロースにフォークを刺して、筋切りをし、塩・コショウで下味を付ける。
- オリーブオイルを引いたフライパンを熱して、豚を焼いていく。強火で表面を固める感じで、両面を焼く。
- 豚が8割程度焼けたら、別に作っておいたトマトソースを入れて絡め、上にチーズを乗せて蓋をし、中弱火くらいで加熱する。
- チーズが溶けたら完成。
- (1)豚をフォークで筋切りをして、塩・コショウをしたところ。
- (2)このくらいまで、焼き目を付ける。トマトソースで煮込むので、少し焼きすぎても大丈夫。
- (3)トマトソースとチーズを乗せる。あとは蓋をして中弱火くらいで火を入れる。
- (4)チーズが溶けたら出来上がり。
フレッシュ・ポルチーニ
前回、乾燥ポルチーニを使ったパスタをご紹介しましたが、我慢できずにフレッシュ・ポルチーニを買ってしまったので、簡単にご紹介をさせてください。
ポルチーニは、このようなキノコで、一般にヨーロッパから空輸されてきます。このポルチーニはイタリアから空輸されたものです。
このポルチーニに、オリーブオイルをかけてオーブントースターで焼いたものに、手打ちのパスタで前回ご紹介した乾燥ポルチーニのクリームパスタを作り、メインには鶏のグリル・白ワインソースを合わせてみました。
手打ちパスタは、Dancyu 2010年10月号に掲載されていた飯塚宏子さんのレシピで作っています。それなりに手間はかかるのですが、乾麺とは違った食感で、少々くせになる感じです。
フレッシュ・ポルチーニは、妄想が膨らみすぎていたせいか、思ったほど美味しくいただくことはできませんでしたが、調理をしていてとても楽しく感じました。良い食材は、だれが作っても美味しいという面と、そのポテンシャルを引き出すにはしっかりした知識と技術が必要、という両面があるのかもしれません。
連載バックナンバー
Think ITメルマガ会員登録受付中
全文検索エンジンによるおすすめ記事
- 休日に作りたい料理「夏を爽やかにパワフルに」レシピ紹介
- 休日に作りたい料理「食欲の秋をお手軽に」レシピ紹介
- 休日に作りたい料理「夏野菜を楽しもう」レシピ紹介
- FoodTechは生活にどのような変革をもたらすのか? 食×テクノロジーが実現する可能性とは ―第7回 IoT女子会レポート
- スマート家電のある暮らし
- IIJ、ネットワーク機能に課金する業界初のビジネスモデルを開始
- GoogleがIoTに注力する理由- IoTはビジネスの在り方を変える
- 新人は雑用も一生懸命にやろう
- Chef Serverを使って実際にベアメタルマシンへの自動構築を行う
- 21言語67ヶ国に展開するレシピサービス、クックパッドグローバル化の裏側