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ビジネスUXの波 〜業務システムが使いやすければ、生産性が上がり、利益体質を築きやすくなる〜

2014年1月29日(水)
崔 彰桓(チェ チャンファン)吉政 忠志

最終回の今回はUXやビジネスUXの今後について書きます。

企業向けの業務システムは、コンシューマー向けの製品と比べて、使いやすさの完成度は高いですか?

上記の問いに対して、「そんなの、コンシューマー向けの製品のほうが高いに決まっている。」と回答する人が多いと思います。当たり前の認識になっているこのUIレベルの差について疑問に思っています。
そのような状況になってしまう原因は、コンシューマー向けの製品の使い勝手は、売り上げに影響する直接要因であり、社内システムは間接要因だからです。社内の業務システムの使い勝手が悪くても、社員がその状況に我慢しながらよい製品を作り、販売すれば売り上げが上がるかもしれないので、どうしてもおざなりになりがちです。

しかし当たり前ですが、スピードが出る自転車に乗っている人とスピードが出ない自転車に乗っている人が1時間で走れる距離でどれくらい差が出るでしょうか。恐らく1時間でも差は出るでしょう。それが1時間ではなく、1週間、1か月、1年、5年、10年でしたら、いかがでしょうか?疲労度合いも含めて、その差は決定的になるはずです。使い勝手が悪い業務システムを使う社員は、処理量が増えないだけではなく、業務が面白くないので、モチベーションも減退するはずです。一方で、使い勝手がよい業務システムを使う社員は処理量が増えるだけでなく、モチベーションは向上します。仕事ができれば誰だって楽しいはずですから。

私はここで使い勝手が悪い業務システムを開発するエンジニアを非難するつもりはありません。理由は使い勝手はエンジニアの責任範囲ではないからです。プログラミングを極めている方に、画面設計やデザインなどのユーザエクスペリエンス(UX)の要素を求めるのはそもそも違っており、UXはシステム開発とは別の世界で確立された学問でありノウハウだからです。

システムの利用者が増え、複数のデバイスを使用するときに求められるもの

ここで改めて解説するまでもないですが、企業においてシステムを使用しない社員はほぼいないといってよいでしょう。また、社内や社外、利用する環境に応じて利用デバイスを使い分けるようになってきています。調査会社によると数年以内に一人当たりが利用するデバイスは平均で6個になるというデータもあります。スマートフォン、タブレットPC、ノートPC、場合によってはスカウターなどもあるでしょう。どこでも自由に使いたい機能が使えるようになっていくのですが、業務システムを開発・メンテナンスする側の負担は飛躍的に増えていきます。

そもそも、個別の画面に合わせて、システムを組んでいくという考え方は利用デバイスが専用端末だった時代の考え方です。今では見たこともない方もいると思うのですが、ホストと端末、サーバーとクライアントを同時に購入されているパターンが主流だった時代では、利用端末は同一機種で画面サイズも当然同じです。
この時代は単一画面に対する設計と実装のみでよかったのですが、今の時代は、複数の画面に合わせて開発しなければいけないうえに、開発中に新しい画面要件が出てきたりします。サービスイン後もその対応は続きます。

この状況で求められるのは画面実装工数の負荷軽減しかありません。それにはスクラッチでの開発ではなく、ノンコーディングのツールが有効です。「ワンソースマルチユース(OSMU)」のツールを使いましょう!というの提案になるのですが、OSMU対応ツールには品質が悪いものもあり、「トラブルが多発しそう・・」という印象をお持ちの方もいると思います。

少し宣伝になりますが、TOBESOFT社のXPLATFORMは画面周りをノンコーディングで画面実装をするスタイルです。このスタイルは、個別に画面を作っていくのですが、それをすべてノンコーディングで実装でき、圧倒的に画面実装が速いため、これこそが、効率的に画面実装を行う最良の方法だと考えます。

SAPとUX

2013年5月に米フロリダ州オーランドにある、オレンジカウンティコンベンションセンターで開かれたSAPPHIRE NOW Orlando 2013で共同会長であるスナーベ氏は「3年前ビジネスソフトウェア業界のリーダーとしてSAPがやる仕事は何か、自ら諮問してみました。その結果、インメモリー、クラウド、ユーザエクスペリエンス(UX)領域で新たな跳躍を実現するという決定を下しました。」と述べました。

SAPのインメモリー戦略の中核は「HANA」です。そして、今クラウドも展開されています。そして次に出てくるのがUXの強化になるはずです。TOBESOFT社はSAPのこの戦略展開を支援するべく、早期からパートナーシップを行い、SAP R/3のUX強化を進めています。近いうちにSAP R/3画面コンバーター的な製品も発表できるでしょう。

さらに、スナーベ会長は「デジタル時代の中心は人です。SAPはすべての関心を人、ユーザエクスペリエンスにおきます。それにより、企業の役員、社員など企業の業務に従事するすべて人々の業務効率を向上させたい。」と述べています。

業務システムのトップベンダーが変われば、業界全体も大きくUXに傾倒するのではないかと考えます。そもそも業務システムだから、使い勝手が悪くてもよいといことはないのです。業務システムの使い勝手が10%向上すれば、全社の作業量が10%増えます。それはすなわち、利益を生み出しやすい体制を社内で築き上げることを意味しています。

TOBESOFT社は業務システムの使い勝手を向上させることで、業績を改善してきた多くの事例を持っています。この連載コラムでもXPLATFORMのお客さまに執筆いただきましたが、そのほかにも具体的な数値効果を公開している事例も多いです。詳しくは、以下のドキュメントセンターにある事例集をご覧ください。

【参考リンク】

ビジネスUX事例集及びドキュメント

(リンク先最終アクセス:2014.01)

著者
崔 彰桓(チェ チャンファン)
株式会社トゥービーソフトジャパン 取締役COO

03年、韓国外国語大学を卒業し、韓国貿易ITアカデミーのエンベデット課程を卒業。大学時代からプログラミングが好きで、大学に通いながらシステム開発のアルバイトをしていた。卒業後の04年、教保情報システムズの日本法人に入社。06年にトゥービーソフト(韓国)に入社し、08年からトゥービーソフト東京支社長を経て、現在はトゥービーソフトジャパンのCOO(最高執行責任者)として同社の日本市場における営業全般を総括している。

吉政創成株式会社 代表取締役

IT業界のマーケティング分野で20年近い経験を持つマーケッター。株式会社トゥービーソフトジャパンをはじめとするベンチャー企業から大手企業まで幅広くマーケティング支援を行う。現在はマーケティングアウトソーシング会社である吉政創成株式会社の代表取締役を務めつつ、PHP技術者認定機構 理事長、Rails技術者認定試験運営委員会 委員長、ビジネスOSSコンソーシアム・ジャパン 理事長も兼任。

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